共依存という言葉があります。
例えばDV被害に遭遇している女性や男性が居ます。
他者から見ればそんなひどい事をする相手とは別れれば良いのにと考えるかもしれません。
当然の話ですが、離れられない理由があります。
共依存恋愛に陥っている可能性があるからです。
共依存の方は自分に対して過小評価をしています。
それにより他者に必要とされる事で自分に存在意義を見出します。
だから殴られても必要とされているのだと思って離れられないのです。
共依存の特徴はこれだけではありません。
恋愛にも存在しています。
では共依存恋愛には、どんなものが有るのか。
そこで今回は共依存恋愛の特徴についてご紹介してきますので、あなたに当てはまるかどうか確認しながら最後までご覧ください。
共依存恋愛の特徴
- 他者ありきの自分になる
- 望んでもいないのにあれこれ面倒を見過ぎる
- 自分の評価が低過ぎる
- コントロール出来無いと不安定になる
- 問題を直視しない事が問題になる
他者ありきの自分になる
共依存関係の最たるものは母子の関係です。
赤ちゃんは母親から世話をされなければ命の危険に晒されますし、母親もまた、自分がいなければ子供が死んでしまうことで自分の存在意義を確認しています。
赤ちゃんは本能のままに生きています。お腹が空いたら泣き、オムツが濡れたら泣き、眠たいと泣く。
そのわがまま放題の乳児期に「それでも愛される」という経験をすると、自分の絶対的な存在意義を確認することができます。
しかし近年のライフスタイルや家族・親子に対する価値観の変化に伴って、こうした母子関係が希薄になってきました。自分で自身の存在意義を確認できない人々は、他者の存在によって自分の存在を確認するようになっていくのです。
出典 彼氏・恋人に依存していませんか?共依存症に陥るタイプと克服のための対処方法
望んでもいないのにあれこれ面倒を見過ぎる
「救済者になる=相手にとって自分は必要不可欠な存在になる」という式が根底にあり、アルコール依存症、仕事や金銭面でうまくいっていない人、性格面や情緒面に問題がある人など「救いがい」のある人を選ぶ。
しかし救えなかった場合(アドバイスを無視された、感謝されなかった)激しく落ちこんだり、罪悪感、自己嫌悪、相手への怒りなど の感情が襲ってきます。
出典 恋愛依存症2つのタイプ
面倒見が良いと言われる事はないでしょうか。
これだけ聞けばとても良いように感じられます。
しかし相手が望んでいなければどうでしょう。
アドバイスが好きな方がおられますよね。
自分がこんなに良い事を言っているのに、どうして相手は言った通りに動いてくれないのか、無視をするのかと怒ってしまうケースがあります。
恋愛でも良く有る事です。
自分は彼氏の為を思っているのに、彼女の事が心配だからと考えてあれこれ頑張っている方もおられます。
もう問題を解決しなければ自分が破滅してしまうような勢いです。
相手は望んでいないのにというのもポイントではないでしょうか。
もちろん、悪い事では無いかもしれません。
相手が本当に危険な状態なら望んでいないのに、あれこれ面倒を見たくもなるでしょう。
中には共依存が隠れているケースもありますので、気を付けなければなりません。
こういった共依存恋愛になってしまっているカップルは居ないでしょうか。
自分の評価が低過ぎる
自分に自信がない。共依存は全てここからくると私は感じています。
カウンセリングを通して、男性がデートに誘ってきたり、ご馳走してくれたりすると、疑ってしまう女性をたくさん見てきました。
つまり自信が持てないことで、相手が本当にあなたのことを好きでも、「相手に何か裏があるのではないか?騙されているのではないか?」と疑ってしまうのです。
出典 共依存に陥る原因は「自分より劣る人」を選んでいるから!?
ちょっとした事でも自分が悪いと考えてしまう彼女や彼氏では無いでしょうか。
別に大した問題では無いのに、少しのミスで自分が世界で一番能力の無い人間と感じてしまって、自分を責めてしまう人も居ます。
考え過ぎと言っても全然話を聞いてくれず、やっぱり自分が悪いのだと過剰に悪いところのあら探しを始めてしまいます。
そして拒絶されてしまうと恐怖に陥ります。
自分が必要とされていると感じたら落ち着くのです。
このケースも共依存恋愛になっているケースがあります。
そんなに謝らなくても良いのに、むしろこっちが悪いのにとパートナーは最初は感じるかもしれませんが、段々と鬱陶しくなってしまう場合もあるようです。
心が離れていくと、共依存を求めている相手は必要とされないと感じてしまってどんどん自分を責め立てるようになります。
このような問題が共依存恋愛にあるので注意しなければならないでしょう。
コントロール出来無いと不安定になる
とにかく自分の思い通りにしたがる彼氏や彼女では無いでしょうか。
コントロール出来なかったらいきなり怒ったり、失望や悲観をしてしまう事はありませんか。
制御したいのに出来無い、思い通りにならないと精神的に参ってしまう事はないでしょうか。
相手がどういった事をすれば良いのかは自分が一番知っていると考えている節はありませんか。
共依存恋愛の場合、このような事もあります。
ただ、逆のケースもあります。
例えば自分が支配されていると感じていたりもします。
状況についても支配されていると感じているかもしれません。
共依存恋愛についてはこのような事も起きてしまいます。
パートナーはそうではないかどうか、じっくりとチェックをする必要もあるかもしれません。
問題を直視しない事が問題になる
問題は確かにあるのです。
しかしその問題を直視する事を恐れている場合は共依存恋愛に陥っている場合があります。
問題はあるのにあえて無視をしたり、何も無いと思い込んでしまう方もおられます。
すごいトラブルが起こっても、明日になれば好転していると自分に言い聞かせ過ぎる事もあります。
確かに現実というのは辛いものです。
ただ人生の中には大きなトラブルは付き物でしょう。
その場合、現実を直視しなければならない場合もあります。
上記に挙げた物が過剰になって来ると共依存恋愛に発展してしまう可能性があります。
極端な話、彼氏や彼女が他の異性と手を繋いで街を歩いていたり、キスをしていたり、ホテルに一緒に入っていったとしますよね。
事実があるのに問題は無いと勝手に決めつけてしまう場合、共依存恋愛に成っている可能性があります。
あまり考え過ぎるのも良くないかもしれませんが、逆に、問題から目をそらしすぎる事もあり、底なし沼に沈んでいくように状況が悪化していても問題は無いと考えているとやはり危険と言わざるおえないでしょう。
共依存恋愛になってしまわないために
いかがでしょうか。
他にも共依存恋愛の特徴は様々あります。
一概に全てが共依存恋愛とは言えないかもしれませんけれど、可能性があるのは否定出来ないでしょう。
共依存恋愛は個人だけでは無く、カップル自体に問題を生み出してしまいます。
結果、二人共、不幸になってしまう場合もあります。
そんな事にならないように、お互いを冷静に見つめ合って行く必要があるでしょう。
そして、もしパートナー、あるいは二人共共依存恋愛になってしまっているならば、どうするべきか問題点を探り、解決していくのも必要ではないでしょうか。