欲がない意味とは、あらゆる欲が一切ないということではなく、一部の欲に対して使われるのが一般的です。
主に使われるのが、恋愛に対するよくであったり、仕事面での欲、もしくは金銭面での欲について使われます。
最近では、恋愛に対する欲がないという若い人たちが増加傾向になるなど言われておりますが、あなたはいかがでしょうか。
もちろん欲がない人でもその心理や特徴は人によって様々です。
そこで今回は欲がない人の特徴や心理についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
欲がない人の特徴や心理
粘ることをせず諦めるのが早い
欲がない人は、粘ることをせず、諦めるのが早い傾向にあります。
例えば、「あれいいな」と思うことがあっても、「でも今すぐ買えないからいいや」と気持ちを切り替えるのが早いです。
欲のある人は、それを買うために目標を立てたり毎日節約した生活を送ったりと努力するものですが、欲がない人は何かのために努力したり粘ったりという行動は見られません。
手に入らなければ入らないで良い、誰かに買われてしまったらそれまでだったということと、執着しないのが欲がない人の特徴です。
物だけに限らず、人に対しても同じです。
「あの人良いな」と思っても、その人が言った好みのタイプと自分が違うと分かれば、その段階で諦めてしまいます。
その人に好かれようと努力したり自分を変えたりするのではなく、「合わなかったんだ」と解釈し気持ちを切り替えてしまうのです。
物の見方があっさりしていて、粘ったり努力したりということをしない欲がない人。
逆に努力したりといった過程が嫌いで、欲を失くしていることも考えられるでしょう。
気持ちの切り替えや諦めが早い欲がない人は、欲しかったと感じていたこと自体もすぐに忘れてしまうのでしょう。
新しいことや変化を嫌う
欲がない人は、「普通が良い」「いつも通りが良い」「今のままで良い」と、普段の生活を幸せだと感じているために、新しいことや変化を嫌う傾向にあります。
大人になっても成長し続けたいと思っている人は、どんどん新しいことにチャレンジしたり、変化や刺激を求めて知らない世界に飛び込んだりとするものですが、欲がない人は、今に満足しているため、こうした挑戦や刺激は求めません。
「○○したいけど、生活が変わってしまうからいいや」と、現状が変わってしまうことを恐れ、欲を持ったとしても「今の幸せ」をとってしまうのです。
転職をしない、引っ越しをしない、交友関係を広げないなどといった特徴が見られ、現状をキープしたいと願っていることが分かります。
環境が変わること、方法が変わることを嫌がり、まんねりした生活こそが、その人にとっては幸せに感じるのです。
その状況を見て、周りの人は「変わらない自分を持っている」「いつ会っても同じ」と感じるかもしれません。
それくらい欲がない人は、今に満足していて、新しいことや変化を求めておらず、現状維持が幸せだとすら感じているのです。
他人を優先し流される
欲がない人は「こうしたい」と思う機会が少ないため、人の意見を尊重し受け入れるといった特徴があります。
「これどう思う?」と聞かれても欲がないため、「こうしたい」という意見がなく、その場にいる他の人の意見を尊重することになります。
自分を主張する場面もなく、これといった意見もないため、ついつい人の意見に流されがちになります。
「こうしようよ」と人から言われれば多少嫌だと思っていてもつい流され、従ったり受け入れたりしがちです。
人からは「何でも言うことを聞いてくれる優しい人」と思われるでしょうが、実際には自分の意見と欲がないからであり、その人にとっての楽な生き方でもあります。
人の言いなりのように見えてしまう欲がない人は、「相手のためになるなら」「自分には考えがないから」と他人を優先することが多くなるのです。
当然、損をしたり苦労したり、時に面倒なことになってしまうこともあるでしょう。
自分に欲がない限り、それに従う他なく、他人の意見に流されるがままに生きてしまうのです。
自己主張しない接しやすい人である反面、自分を持っておらず優柔不断な面もあると言えるでしょう。
現状で問題ないと考えている
無理をしない範囲で自分のやりたいことを何でも挑戦しているタイプは、周囲から見ると無欲に感じられます。
欲が出てくるというのは、何かしら我慢をしている反動でもっとああしたい、こうしたいという気持ちが生まれてくることが原因になることが多いのです。
嫌なことに取り組んだのだから、その分もっといい目を見てもいいはずだと考えるからこそ、欲求が生じるようになります。
ですが、常にストレスを溜め込まないように振る舞っていたり好きなことを自由にできている人というのは、大きくなる前の欲求を細かく発散できているので、欲が爆発してしまうことがありません。
いつもリラックスしていて現状に満足できるような楽な生きかたができていると、気持ちにもゆとりが出てきます。
無欲な人は全く欲を抱いていないというよりも、いつも満たされるように振る舞っているからこそそう見られているのです。
ですから、何かしたいことはないか、欲しいものはないかと尋ねても、大抵の場合は今のままで充分だという答えが返ってきます。
それは遠慮をしているのではなく、本人の心からの気持ちです。
ネガティブ思考で未来に希望を持てない
欲張って手を伸ばしてしまうことで大きな失敗をしてしまった経験がある人は、それ以降自分の中に欲を持つことを怖がってしまうことがあります。
過去から学んで、意識的に生まれてきてしまう欲を押さえ込んでいるのです。
思考がネガティブなので、もし今以上の幸せを望んで現状よりも悪い状態になってしまったらどうしようと考えてしまいますし、未来は何が起こるのかわからないのだから、今のこの状態で充分だと思っていなければ、自分のそうした気持ちが不幸を招いてしまいかねないと後ろ向きに考えてしまいます。
実際に失敗をしてしまったことがあるからこそ、また同じように嫌な気持ちになることがあったらと怖くなり、欲を持つことを恐れているのです。
こうしたタイプは、何かあった時に対処ができるように普段からお金を使わない、積極的に新しいことに取り組まない、交友関係を広げないなど、保守的で自分の殻に閉じこもりがちな面が見られます。
加えてマイナス思考なのであまり友人も多くなく、物事にあまり興味を示しません。
自分の小さな世界で何事もなく過ごせればそれでいいと考えています。
周囲の環境に非常に恵まれている
特別な努力をするまでもなく、欲しいと思ったものは何でも手に入るという恵まれた環境に身を置いている人は、自然と無欲になります。
強い欲求を抱く前に何もせずに満たされてしまうので、その暇がないのです。
手を伸ばさなければ届かないからこそ欲が出てくるのですから、伸ばさないところにあるものに関しては欲が出ようがないのです。
人は生まれながらに育つ環境に個人差がありますし、お金持ちで裕福な家庭に生まれて一生懸命働く必要もなく、何もしなくてもお金が入ってきて一生好きなことだけをして遊びながら暮らせてしまうという人も中にはいるのです。
また、手間をかけなくても美しくスタイルもいい、そこにいるだけでモテる人もいます。
置かれている環境や境遇が恵まれていれば、あれもしたいこれもしたいと考えて努力をする必要がなくなるのです。
欲が出てくる前に解消されてしまう場合、欲がなくなります。
そうした贅沢な状態にある人はごく少なく限られていますが、人に羨ましがられることが多く、一目置かれていることも少なくありません。
少し浮世離れをしていて周囲から浮いている存在になっていることもあります。
欲がない人の心理は恋愛や仕事にも影響してくる
いかがでしょうか。
一言で欲がない人だと言われても、それがほんとうの意味での無欲なのか、それともただ我慢しているだけなのかで、その心理的な意味合いは大きく変わってきます。
恋愛や仕事で考えると比較的わかりやすいでしょう。
恋愛だと、単純に誰かと恋愛したいという欲がないのか、それとも自分に自身が無いから諦めてしまっているだけなのか。
仕事だと、出世欲がないのか、それとも上記と同じようになかなか結果が出せないからすでに諦めてしまっているだけなのか。
こうして突き詰めて考えてみると、あなたが本当は何を望んでいるのかが垣間見えてくるはずです。
無理やり欲望を押さえつけるのは肉体的にも精神的も良いことは一切ありません。
諦めるのはとても簡単なので、一度はその欲を開放してがむしゃらに頑張ってみるのも良いかもしれませんね。