あなたは人と話すことに対して苦手意識を持っていないでしょうか。
最初から人と話すことが得意という人は稀です。
ほとんどの人は苦手なものです。
しかし、苦手だからといって何もしなければ、今後一生改善されないのは当たり前の話し。
まずはどうして苦手なのか、どの部分に対して苦手なのかを考えることが重要です。
そこで今回は人と話すのが苦手な人の特徴についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
人と話すのが苦手な人の特徴
相手に気を遣いすぎる
人とのコミュニケーションには、気遣いはとても大切なことですが、あまりにも過剰なまでの気遣いは、かえって話すことに苦手意識を持たせてしまいます。
例えば「こんな言い方したら相手に悪く思われるかも」「この言葉ではきつく感じるかも」「ストレートすぎるかも」と、発言する内容に気を遣いすぎて、思うように会話ができなくなってしまう人です。
中には、人からどう思われるかを気にするあまり、このように気を遣ってしまうことが多い人もいます。
会話の一言一言に慎重になり、思った通りの言葉で相手に言えないなど、会話をしている時に頭をフル回転させている人は、人と話すことを苦痛に感じることも。
どのように伝えれば良いのか、どの言葉を用いれば良いのかと、会話の内容に集中するのではなく、言葉の選択や言い回しに気を遣ってしまうため、話すことが苦手になってしまいます。
自分が相手に気を遣うタイプであっても、相手はなんとも思っていないことが多く、言葉の違いやニュアンスは人それぞれ捉え方は異なるもの。
あまり意識しすぎると、かえって「何を言いたいんだろう」「会話したくなかったかな」と思わせてしまう原因になりかねないため、過度な気遣いは避けるようにした方が良いでしょう。
目を合わせず無表情が多い
人と話すことが苦手な人には、会話を楽しむということができない人が多く、その場から逃げたいという気持ちの方が大きいかもしれません。
会話を繋げることができない、リアクションを上手く取れない、世間話の仕方が分からないなど、人と話すこと自体に自信がないため、会話を始めると緊張してしまいます。
緊張した状態で話せば、当然目を合わせることに恐怖を感じたり、表情が乏しくなってしまったりと、クールな印象を相手に与えてしまいます。
会話の内容に困ってしまう人は特に、人と話すことに緊張してしまうために、体に力が入ってしまいます。
それによって、目を合わせてしまうと緊張がばれてしまうと焦ったり、変な作り笑いをすれば顔が引きつってしまうと考えてしまい、緊張が続いてしまうことも。
もしあなたの周りに目も合わせず無表情でいることが多い人がいたら、人と話すことに苦手意識を持っている人だと捉えると良いです。
「目も合わせないなんて失礼」「無表情だから感情が読めない」とあなたまで相手に苦手意識を持ってしまうと、かえって緊張を強めてしまうだけです。
リラックスできる状態になり、あなたから話しかけるように会話してみれば、徐々に相手にも変化が見られるはずです。
人と関わることが極端に少ない
毎日誰かと何かしら会話をする人であれば、慣れもあって苦手に感じることはないでしょう。
しかしその人の環境や人間関係によっては、人と話すこと自体に慣れておらず、対
処しきれないために苦手になってしまうこともあります。
例えば仕事ではパソコンと向き合うことばかりで、人との会話は必要ない。
地元から離れて生活している為に、友達が近くに一人もいない。
このような状況であれば、人と話すこと自体が珍しいものになり、不慣れな状況のために苦手意識を持つこともあるでしょう。
近年ではSNSが普及して、より人と人とが面と向かって会話をするという状況が少なくなっています。
人と直接関わることがない、会話する状況がないという人は、どのように話をすれば良いか、視線をどこに向ければ良いのかすら分からないこともあります。
このような人は、日頃から人と話すことを意識的に行うことが必要で、例えばスーパーなどに買い物に行った際に店員に「ありがとう」と言ってみたり、「おすすめはありますか?」と聞いてみたりといった所からスタートすると良いです。
話しかけるタイミングや内容を自分で考えて、日頃の生活の中で練習を重ねていくと、話すことに苦手意識を持たなくなるかもしれません。
何事につけても心配性な人
人と話すのが苦手な人は、必ずしも人嫌いな人、コミュニケーションが好きではない人とは限りません。
人との会話に関心を示していないわけではなく、むしろ、会話に対して強く意識し過ぎているからこそ、人と話すのが苦手になってしまっている人が、数多くみられます。
心配性で先々の展開までを考える性質の人のなかには、さりげない日常会話を交わす時でさえ、深く考え過ぎてしまうという人がいます。
「この発言をしたら話が進展しなくなってしまうのではないか」「まだ発言するには早過ぎるのではないか」などと、色々思い巡らせているうちに、適当な発言をするタイミングを逸してしまっているのです。
相手からの問い掛けに素早く返答できなかったり、適切な相槌が打てなかったり、ということが繰り返されるうちに、人と話すのが苦手という意識が芽生えてしまいます。
会話のテンポが崩れてしまい、どのように立て直せば良いか分からなくなってしまうと、話すことを恐れるようになり、苦手意識が根深いものとなります。
心配性で神経質な性質ゆえに、思い切った言動を取ることができず、会話がぎくしゃくしたままになってしまいます。
相手の話を咀嚼するのが苦手な人
話をするのが苦手な人のなかには、相手の話を噛み砕いて理解するのが苦手という人もいます。
相手の話の内容がきちんと頭のなかに入っていないため、適切な受け答えができず、会話が成立しなくなってしまうのです。
相手が話している時に、周囲をきょろきょろ見ていたり、下を向いていたり、と無意識のうちに相手の話に集中できない状況を自分で作ってしまっている場合もあります。
たとえ興味のない話であっても、話す相手に敬意を払って話に集中してみることから、会話を弾ませる糸口を見つけようとする積極的な姿勢が認められない人は、人と話すことに楽しさを見い出せず、会話を苦痛に感じてしまうようになるのです。
コミュニケーションを取ることに対するネガティブな姿勢を改善しないままに月日が経ってしまうと、話すことに対する苦手意識はますます強まります。
相手の話が終わっていないうちに話を遮って相槌を打ったり、話の腰を折ったりする癖のある人も、会話のテンポがぎくしゃくしたものとなり、上手に人と話すことができないまま、会話への苦手意識を抱いてしまうことがあります。
過去のトラウマに囚われている人
かつては快活でよく話していた人が、あるきっかけから会話に苦手意識を持つようになり、あまり話さなくなることもあります。
会話を通して人を傷付けてしまうなど失敗した体験がトラウマとなり、話す度にその記憶が蘇り、適切に話を進めることができなくなるのです。
以前のように失敗してはいけないという意識がプレッシャーとなって、自然に会話を交わすことができなくなり、苦手意識が強まるという悪循環をしてしまいます。
過去の失敗を糧にしてより会話力を高めることができる人もいる一方で、過去の失敗が深刻なトラウマになる人もいるのです。
話すのが苦手という意識を持つに至る過程には、人によって差はありますが、一度苦手意識を持ってしまうと、会話をすること自体が負担に感じられるようになります。
そして、会話が上手く続かないという経験が重なるにつれて、ますます苦手意識が深まり、解決の糸口を見失ってしまうのです。
会話に対するポジティブなイメージを抱けなくなると、ネガティブな感情からなかなか解放されることがないままに、長い年月が経ってしまいます。
人と話すのが苦手な人ほど無理をしがち
いかがでしょうか。
人と話すのが苦手だと思っている人は、相手に対して悪いイメージを持たれたくないと必死になっています。
その結果、どんどん本当の自分を出すことができず、人と話すことが嫌になったりして苦手になってしまうのです。
どんなに取り繕っても、良い面だけを見せてもうまくいないことが多々あるのが人間関係です。
それではあれば、自分らしく振る舞って、理解している人とだけ付き合えばいいのではないでしょうか。
うまくいかない人に無理に合わせることほど無駄なものはありませんよ。