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着物美人の条件6つ

夏祭りや花火大会などで、浴衣を着る女性が大変増えています。

また、お正月に晴着を着るという人も少なくありません。

さらに言えば、かなり多くの女性が成人式に和装しますし、結婚式での和装も一般的と言っていいでしょう。

その他、お茶を習ったり、歌舞伎を見に行く際に和装するという機会もあり得ます。

日本人として和服を着る以上、できればじょうずに着こなしたいもの。

ここでは「着物美人」と言われるための条件をお話しします。

着物美人の条件

 

黒髪

これは、ほぼ「絶対条件」と言っていいでしょう。

もともと着物は、髪の黒い日本人に合わせて作られたものですから、基本的にそれ以外の色の髪は似合いません。

とはいえ、現在は女性のカラーリングが当たりまえになっていますから、必ずしも「真っ黒」に限定する必要はないでしょう。

ただし、できるだけ黒に近い色にすべきです。

深い栗色ぐらいがおすすめで、それ以上明るいカラーになると、どんな上品な着物を着ても、おしとやかな印象にはなりません。

少しでも、ポップな印象、洋風な印象を与えてしまうと、着物美人とは言えないのです。

なで肩

髪の次が、体型に関する条件。

まず、「なで肩」という条件が挙げられますが、これも、前項同様、昔の日本人女性の多くが持っていた特徴です。

どんなに美人でプロポーションがよくても、いかり肩の女性に着物は似合いません。

着物はもともと女性的でたおやかなイメージのあるアイテムですから、「とがった体型」には向かないのです。

男性の場合はそうでもありませんが、いかり肩の女性は、ほかの条件を満たしていても、着物美人という印象を人に与えることはむずかしいでしょう。

この条件は生まれつきのものですから、自分の努力で改善できるものではありません。

けれど、ふだんから着物を着なれることによって、着物がだんだん身についてきて、いかり肩が目立たなくなるということはありえます。

着物が体になじんでいけば、本来の欠点が気にならなくなるのです。

細く長い首

これも、持って生まれた体型に関する条件です。

着物をじょうずに着こなす女性の共通点は、すっきりした体型の持ち主ということ。

もちろん、ふっくら体型の人の中にも着物美人はいますが、きゃしゃな体型の人のほうが、より着物が似合うという傾向があります。

ポイントは「首」。

首が細くて長いほうが、着物の襟もとがすっきりするぶんだけ、美しい印章を与えやすいのです。

ですから、たとえふっくら体型の人でも、首元がすっきりしていることが、着物美人の条件ということになるでしょう。

理想はあくまでも細くて長い首ということになりますが、これも、着物を着なれることによって、ある程度改善できる要素と言っていいでしょう。

長すぎない脚

もう一つの体型に関する条件が、脚の長さ。

ふつう、スタイルの良い女性というと、「脚ができるだけ長いこと」が条件になるでしょう。

脚がすらりと長い女性がプロポーションの良い女性というのが常識です。

しかし、着物美人になると、この条件は当てはまりません。

脚が長すぎる女性は、むしろ着物が似合わないのです。

繰り返しになりますが、これも、昔の日本人の体型に合わせて着物が作られているからです。

着物に似合わない体型は「腰高」です。

帯をしめる腰の位置が高すぎると、見た目にしまりがなくなり、子どもっぽい印象になってしまいます。

外国人が着物を着ると、なんだか違和感があるものですが、その第一の原因がここにあります。

短足である必要はありません。

ただ、あまり脚が長すぎないほうが、着物美人になれやすいのです。

女性的な歩き方

着物を着た場合、人にどういう印象を与えるかは、「歩き方」によってかなりちがってきます。

これまで紹介してきたすべての条件を完璧に備えていても、歩き方が悪いと着物美人にはなれません。

ありがちなのが、外またになること。

ふだん、靴を履いているときは、おそらく歩き方に気をつけていない人がほとんどでしょう。

そのため、自分で気づかないうちに外またになっているケースが少なくありません。

靴の時はそれほど目立たなくても、着物で草履や下駄をはいたときは、外またが致命的な欠点になってしまうのです。

女性的に見せる歩き方のコツは、内また気味に、歩幅を狭くして歩くということ。

自信のない人は、この2つのポイントを意識して練習し、人にチェックしてもらうといいでしょう。

上品なコーデセンス

最後の条件は「センス」です。

着物のコーデの基本は「上品」。

着物と帯、帯締め、草履のコーデが、中間色中心に、上品にまとまっていたほうが、着物美人の印象を与えやすくなります。

江戸時代には「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」という言葉がありました。

これは「48種類の茶色と、100種類の鼠色(グレー)」ということ。

つまりそれだけ微妙な色合いの茶色とグレーをじょうずに着こなすのが、江戸時代の人の「粋」だったわけです。

現代でも、そうしたセンスを持つことが、着物美人の条件と言っていいでしょう。

着物美人の条件6つ

以上、着物美人になるための条件を6つ、紹介しました。

最初の4つは体型や外見に関するもの、あとは歩き方とセンスに関する条件です。

生まれ持った体型は変えられませんが、着なれることで印象を変えることは可能です。

つまり、努力次第で誰でも着物美人に近づくことはできるということ。

「着なれること」が、プラスワンの条件です。

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