俗にいう「女の勘」。
おおむね女性は男性にくらべて勘が鋭いと言われますが、特に「男女関係」については男性から見てだけではなく同性の女性から見てもびっくりさせられることが時々ありますよね。
女性たちの「女の勘」が何故あのように鋭いのか不思議に思ったことはありませんか。
実はあの「勘」、よくよく考察してみると天から与えられた才能というばかりではない「裏付け」があるんです。
女の勘が当たる理由
女の勘って結局特殊能力??
「普段はそんなことしないんだけど、なんだか急に胸騒ぎがしてダンナの携帯見てみたんだけど・・」なんていう言葉から始まる愚痴、一回や二回聞いたことはありませんか。
そんな時たいてい聞かされる側は「女の勘って当たるもんね」とか「女の勘ってコワい」って思うもの。
それと同時に「女の勘」ってどうして働くのかと首をひねりたくなりますよね。
例えばそれが自分自身の体験であっても「どうも嫌な予感がして、今日は残業で会えないとLINEしてきたカレの会社の近くまで行ってみたら他のオンナと!」なんてことがあると、我ながらどうして「女の勘」って働くのか、コレって女性独特の特殊能力なのかと思えてきたことがありませんか。
実は半分以上が潜在意識のなせるワザ
確かに「特殊能力」な部分もありますが、それはなにか神秘の力というわけではなく「潜在意識への書き込み量の多さ」が裏打ちしている能力なのです。
「潜在意識」というのは男性女性にかかわらず持っている意識の形態の一つです。
「潜在意識」の反対が「顕在意識」と言えばわかりやすいかもしれません。
「顕在意識」は読んで字のごとく「はっきりとそこに存在する、と認識している概念」です。
よりわかりやすい例えで言えば「同僚のAさんってズケズケした物言いで苦手だな」とあなたが思うこと、それが顕在意識です。
あなたは「ズケズケした物言い」という欠点がある「Aさんが苦手だ」と理由もつけてAさんが「苦手だ」と自分で認識しているのです。
それに対して「取引先のBさん、なんか苦手なんだよね」とあなたが思っているのが、潜在意識なのです。
あなたはBさんが「苦手である」ということは自分で認識していても「どうしてBさんが苦手なのか」という理由は自分でも明確にわかっていません。
ただ「Bさんが苦手だ」という結論のみがある状態のうち「理由がわからない」部分が潜在意識なのです。
何故「女の勘」に潜在意識が関わってきているのか
では何故「女の勘」に、この「潜在意識」が関わってきているのかというと、一般的に女性の方が高いといわれる記憶力が大きな役目を果たしているのです。
さきほどの例でいえば取引先のBさんとの仕事の打ち合わせなどの中で、あなた自身に問えば「そんなことあったかな」と思うような些細な出来事もあなたの潜在意識下ではしっかり記憶されていることが多々あるのです。
例えばそれが「一緒にビジネスランチをとった時、Bさんが歯に挟まった食べカスをつまようじも使わず、手でとっていた」というようなことを視界の片隅で見ていたとします。
それは一瞬の出来事でしたし、改めてあなた自身に「こういうことがありましたよね?」と問われない限り「覚えていない、忘れちゃってた」というぐらいのことかも知れません。
でも、実はあなたの「潜在意識」はそうした「Bさんのとったイヤな行動」や「その時あなたの感じた不快感」をしっかり記憶しているのです。そしてそうした潜在意識があなたの中に知らず知らずに積み重なっていると「(理由は明確ではないけど)なんかBさんが苦手」という結果を生みだすのです。
カレやダンナに対しての「女の勘」も実は同じようなことがあなたの「潜在意識下」で起きていることがほとんどなのです。
あなた自身でも「顕在として」覚えていないような相手に対する違和感、例えば「普段よりLINEの連絡がマメだ」とか「あいづちの打ち方が妙だ」とか「自分で洗濯しているハズなのに香り付き柔軟剤の匂いがした」だとかいったことをいちいちその場で問い詰めるほど変だ、と思っていなくてもあなたの潜在意識にはひとつひとつストックされていっていたのです。
それがコップの水がいっぱいになってあふれだすように顕在意識として「何か変だ」と思い始めるのが「女の勘」の正体なことが多いのです。
女は感情に敏感な生き物
『PONS』というテストがあります。『非言語的感受性テスト』と言われているもので、言葉無しに、表情や姿勢から他人の気持ちを推理する能力をはかるというものです。
実際に行った、このテストの結果では、人によって判断力には差があることがわかりました。そして、男女においても差が見られたのです。
男性よりも、女性のほうが他人の心理状態を正確に判断する能力があることが判明しました。
女性は長年、男性の支配下に置かれていたこともあり、「非言語的な手がかりに敏感である」と言われているそうです。また、母親は子どもの非言語的な訴えに敏感でなくてはならないため、女性のほうが感受性は高いと言えるでしょう。
女性ならではの気配りは、そういうところからも来ているのでしょうね。
嗅覚に優れている
女性の嗅覚や言語能力は、子供を守り、周囲と協力して生きていくために備わった能力とも言えるのですね。では、そんな嗅覚や言語能力が「女の勘」として発動するのは、具体的にどんなときなのでしょう?
「私は男性ですが嗅覚が人一番敏感なので、タバコを吸う人はスーツが臭うとか、食後の口臭で、食べたものが中華か和食か、さらには食材もある程度分かってしまいます。ましてや、自分がいつも愛用している香水以外の匂いがするとすぐに分かります。『誰か違う女の匂いがする』と気づいて男性の浮気を疑ったことのある人も、少なくないのではないでしょうか。また、男性の言葉遣いの変化や、いつもより優しくなった、気遣いが変わったなど、普段しない行動をすると女性はすぐに察知します。さらに今はSNSや携帯電話が普及していますから、少しでも怪しい行動をとると何かのキッカケですぐにバレてしまいます」
出典 「女の勘」は果たして本当に存在する!? 女性が浮気やウソを見抜ける理由
女の勘が当たる理由
・女の勘って結局特殊能力??
・実は半分以上が潜在意識のなせるワザ
・何故「女の勘」に潜在意識が関わってきているのか
・女は感情に敏感な生き物
・嗅覚に優れている
残念ながら多くの場合「女の勘」が働く時に外れる、といったことはほぼありません。ですが、潜在意識下であなたがそうしたカレやダンナに対しての「不信感」をストックして行っている間、同時進行としてその「不信」に対しての心の準備というものもひとつひとつストックされていっていることが多いものです。
「女の勘」が当たってカレの浮気がわかった時、怒り心頭になることはあっても「どうしてこんなことになったの?」と思うことが少ないのはそのためです。
当たってほしくはない「女の勘」、でもその「女の勘」が働いた時はカレやダンナに対しての行動を起こすのと同時に自分の潜在意識に「それでアナタはどうしたいの?」と尋ねてみるのも良い方法です。
あなたの答えも潜在意識は既に用意してくれているのかも知れませんね。