あなたは人肌が恋しいと感じたことはあるでしょうか？
もともと、家族以外の人肌の暖かさを感じたことがない人は、そう思うことはあまりないでしょう。
しかし、恋人などができて人肌の暖かさを知り、それを失ってしまうと、ふとしたときに恋しくなってしまうものですよね。
普段はあまり気にしていないこのひと肌ですが、いったいどんなときに思い出すのでしょうか。
そこで今回は人肌が恋しいと感じる瞬間についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
人肌が恋しいとき
どうしようもなく落ち込んで泣きたい気持ちになった時
ひどく落ち込んで泣きたいような気分になると、人間は異性の肌のぬくもりが恋しくなるものです。
たとえば、仕事で何か大きなミスをして、上司から叱責され、「もう仕事を辞めようか」という気持ちになったとしましょう。
そうした悩みは、友達に話してもなかなか解決することはできません。
また、家族には心配をかけまいとして、あえてその悩みを話すことを避けるケースが多いでしょう。
そんな時に救ってくれるのが、異性の肌のぬくもりなのです。
恋人やパートナーに仕事の悩みを打ち明けることはしなくても、体を寄せ合ったり、ハグしたりするだけで、落ち込んだ気持ちはかなり癒されるものでしょう。
一度でも恋愛経験がある人は、そうした「恋人の体温」の癒し効果を知っています。
ですから、「こんな時、恋人がいてくれたら、ただ寄り添ってくれるだけで安心できるのに」と思い、人肌恋しくなるのです。
だまって寄り添うだけで癒されるという相手は、恋人やパートナー以外にありません。
どんなに親しい友人でも、血のつながった家族でも、その点では恋人の代わりはできないのです。
好きな人の体温ほど、傷ついた心を癒してくれるものはないという言うことになるでしょう。
仕事や学校から真っ暗な部屋に帰ってきたとき
「自分は孤独だ」と感じた時、人間は人肌が恋しくなるものです。
たとえば、クリスマスなどの特別な日に一人で過ごすときも、孤独を感じるものですが、日常的に孤独を感じる瞬間があります。
それは、仕事や学校から一人暮らしの部屋に帰って来た時です。
明るい時間帯に帰宅する場合は、孤独を感じることは少ないでしょう。
しかし、夜、一人暮らしの部屋に帰ってドアを開けた瞬間、真っ暗な部屋を目の当たりにすると、「自分はひとりぼっちだ、さみしい」と感じて、人肌が恋しくなるものなのです。
毎日暮らしているのですから、一人の部屋には慣れているはずです。
ですから、ふだん、部屋に一人でいても、あらためて孤独を感じることはなく、特別人肌恋しくなることもありません。
しかし、仕事や学校が終わって、疲れて自宅のドアを開け、そこに真っ暗な世界が広がっているのを見ると、「ひとりであること」を強く認識してしまうのです。
「もし自分に恋人やパートナーがいれば、明るい部屋で自分を出迎えてくれるのに」という想像が、孤独感を募らせるのです。
そこに存在しない恋人やパートナーの幻想が、人肌恋しくさせるということになるでしょう。
元彼や元カノとの思い出が蘇った瞬間
自分の意志に反して恋人と別れることになれば、誰しもかなしい気持ちにはなりますが、すぐに人肌恋しいという気持ちにはならないでしょう。
恋人と別れ、しばらくたって、ふと元彼や元カノのことを思い出した瞬間、異性の肌のぬくもりが恋しくなるものなのです。
別れて時間が経つうちに、元の恋人との思い出はどうしても美化されて行きます。
そのため、自分から振った場合でも、時間が経つと、元彼や元カノのことが魅力的に感じられてくるものなのです。
時間がたって、終わった恋が美化されているタイミングで、元の恋人の写真をたまたま見たり、二人の思い出の場所へ行ったりすると、その瞬間、元彼や元カノのことが恋しくてたまらない気持ちになります。
そして、その恋人の肌のぬくもりを思い出し、「今、隣に誰かいてくれたらなあ」と思うのです。
恋愛経験のまったくない人は、「恋人がほしい」とは思っても、「人肌恋しい」という気持ちになることはないでしょう。
経験上恋人のぬくもりを知っているからこそ、ふと昔の恋人のことを思い出した時に、「あのぬくもりが欲しい」と感じるわけです。
なお、元の恋人と別れてから、かなり長い時間が経過した後でこの感情が起こることもめずらしくありません。
[参考記事]
人の恋愛を目の当たりにした時
仕事や学業、資格試験などに励んでいたり、がむしゃらに熱中していることがあり、忙しく毎日過ごしている人は、通常、人肌が恋しいなどと感じることはありません。
しかし、熱いパッションで結ばれている恋人同士がカフェで目をあわせて、微笑みながら、カプチーノを飲んで、二人が次の休みに行く温泉旅行の話をしているのを目の当たりにすると、いつもは恋なんてしている暇がないと言っている人でも、無性に愛する相手を欲して人肌が恋しいと感じてしまいます。
何かに集中している人は一見恋愛なんてどうでもいいと思っているように見えますが、心の奥には本能として誰かに抱きしめられ、自分も抱きしめ返したいという願望があります。
忙しくて忘れていた、人と愛し合いたい、触れ合いたいという気持ちを愛し合う恋人によって呼び起こされてしまうのですね。
それから、「私達結婚しました！」などのメッセージと共に、ウエディングドレスを着た女友達が笑顔の新郎にお姫様抱っこされているような画像をSNSで見てしまったら、彼氏のいない女性であれば、胸に穴があいたような寂しさを感じ、人肌がついつい恋しくなってしまいます。
彼氏に心変わりされた時
彼氏から「別れて欲しい」または「好きな人ができた」などという予想もしていなかった最悪のセリフを聞いたときは落ち込みますよね。
または、彼氏が浮気していたなど自分以外の女性に彼氏の心が魅かれている時は無性に悲しくなります。
彼氏に心変わりされると最初はただ悲しいという気持ちが浮かびます。
しかし、次第に悲しいという気持ちよりも彼氏が他の誰かを選んだという事実によって自分は価値のない人間だというような寂しい気持ちが湧いてきます。
彼氏にフラれた女性は、特に夜にベッドに入ってから自分は独りぼっちだという意識が倍増します。
そんな時、女性は人肌が恋しくなります。
誰かに、抱きしめてもらって、「大好きだよ。」と言ってもらえれば、心が安心するだろうという想像をしてしまいます。
彼氏が心変わりしたばかりの女性の心は非常に不安定になっているので、なかなか冴えた頭で物事を考えることができません。
ですから、彼氏がいる女性を落としたいと思っている男性にとってはチャンス到来ということになります。
愛情に飢えて弱っている女性は人肌が恋しいと思いがちなので、付け込むスキができるんですね。
冷たい布団に一人で入った瞬間
普段は遊び友達もいるし、飲みたいと思ったら、集まってくれる仲間がいたとしても、寒い冬に一人で布団の中に入ると人は、時に、人肌が恋しいと思ってしまいがちです。
冬の寒さや、北風の冷たさを感じると誰しもが暖かいものを欲しますよね。
確かに、熱々の鍋や暖かいホットコーヒーやおしるこでも寒さから逃れることができますし、気持ち的にもじわっと暖かい気持ちになることができます。
しかし、温度が上がるだけの温かさは、心の奥をずっと温めてくれることはできません。
その瞬間だけの短いぬくもりです。
寒い季節に温度のぬくもりを感じられない時や、短いぬくもりだけでは満足できない時には、体をよせあって、抱きしめ合える人を人間は欲してしまうものなのですね。
この寒い時に人肌が恋しくなってしまう気持ちは夏の暑い時には決して生まれることのない感情です。
夏の夜は魔が差して、一夜の情事にふけってしまうことも人にはありますが、寒い時にはそのような瞬間的なパッションよりも、毎晩、布団の中で肌と肌を寄せ合い、抱きしめ合うことで心も体も温かくなるような安心感の中に人はいたいものなのです。
人肌が恋しいときは急にやってくる
いかがでしょうか。
人肌が恋しくなるのは、やはり今の生活に信頼できるパートナーがいないからでしょう。
仮に恋人がいても別の人肌が恋しくなるのは、今の人とあまりうまくいっていない証拠です。
かといって、すぐに信頼できるパートナーを見つけることができるかといえば、そんなことはありませんよね。
なので、大切なのは人肌が恋しいという気持ちを覚えておいて、それを原動力に恋愛に力を入れることです。
ペットを飼ったり、友人と楽しい時間を過ごすのも効果的な対処法ですが、根本的な解決にはなりません。
人肌が恋しい気持ちを埋めるには人肌しかないのです。
そこで「どうせ私には・・・」と諦めてしまったら、ずっとその寂しい気持ちと付き合っていかなければいけません。
それはあなたにとって良いことではありませんよね。
今の沈んだ気持ちは、いざ恋愛の局面になったときに、大きく背中を押してくれる力になるでしょう。
