小心者を克服したいと思っている人はたくさんいます。
いざという時に勇気がでずに、何もできない自分を後悔する瞬間はあります。
そんな瞬間をたくさん経験した人ほど、やはり治したいと強く思うものですよね。
では、いったいどうすればいいのでしょうか。
そこで今回は小心者を克服する方法についてご紹介していきますので、ぜひ今後の参考にしてみてください。
小心者を克服する方法
リスクを想定することをやめる
「何事もリスクの想定をしてから行動を開始すべき」とよく言われますが、小心な人はリスクの想定をしすぎる傾向があります。
何か新しいことにチャレンジするようにしましょう。
そのことにチャレンジした際に想定されるリスクについて、ふつうはある程度考えたところで、行動を開始するものですが、小心な人にはそれができません。
あれやこれや、考えられる限りのリスクを頭の中に並べて、「こんなにリスクが多いのだから、チャレンジはやめよう」と結論づけ、行動しないで終わってしまうのです。
これではいつまでたっても小心者を克服することはできません。
「自分にはできる」「きっとうまくいく」というプラス思考に変わることが、小心者克服には必要なのです。
とはいっても、長年マイナス思考を続けてきた人が、急にプラス思考に変わることはむずかしいでしょう。
そこでおすすめするのが、「リスクの想定をやめる」という方法です。
何か行動を起こそうと思った時、もう、余計なことを考えるのはやめましょう。
マイナスからプラスに思考のベクトルを変えることはむずかしくても、「リスクを考えない」という意識を持つことは、そうむずかしいことではないはず。
リスクを考えずに行動を開始する習慣が身につけば、やがてプラス思考に変化し、小心者を克服できることでしょう。
ものごとを大げさに考えるのをやめる
小心な人の思考の特徴の一つが、「ものごとを大げさに考えてしまう」ということです。
たとえば、仕事でプレゼンをするとしましょう。
マイナス思考な小心者は、「失敗したらどうしよう」と考えるのですが、その際、自分の前にある「プレゼン」という仕事を、実態よりも大きなものに見てしまう傾向が強いのです。
そのプレゼンに失敗したら、会社が倒産してしまうというようなことはないでしょう。
自分の評価は少し下がるかもしれませんが、せいぜいそれだけのことです。
その失敗でクビになることはありえません。
スポーツや趣味も同じです。
たとえば、チームスポーツをやっていて、自分のミスで試合に負けたとしましょう。
確かにチームメイトには迷惑をかけるかもしれませんが、別にそれでチームメイトの一生を左右するということはありません。
まして、命にかかわるようなことは、ほとんどのケースでありえないと考えていいでしょう。
また、人間、多くのことは時が解決してくれるということもあります。
自分では大失敗だと思ったことが、時間がたって笑い話に変わることもめずらしくありません。
小心な人は物事を実体以上に大げさに考えることで、自分で自分にプレッシャーをかけているだけなのです。
「たいしたことない」というのがキーワード。
何かに臨むとき、あるいは何かミスをした時には、この言葉を自分に言い聞かせるといいでしょう。
「行動できた自分」を確認する
小心な人は、自分に自信がありません。
ですから、自信を持つことができれば、小心者を克服することができるわけです。
では、どうしたら自信を持てるようになるのか。
おすすめしたいのが、「行動できた自分を確認する」というやり方です。
そのために、日記をつけるといいでしょう。
一日の終わりに、その日のことを振り返り、「行動できたこと」を日記に記してみましょう。
小さなことでかまいません。
たとえば「英語の授業で手を挙げて答えることができた」とか、「会社の会議で2度も発言した」というようなことを日記に書くのです。
もっと日常的な行動としては、たとえば「電車でお年寄りに席を譲った」というようなこともOK。
ふつうの人にとっては些細なことかもしれませんが、小心な人にとっては、それらは大変に勇気のいる行動だったに違いありません。
ぜひ、勇気を出して行動した自分を振り返り、「できた」という確認をしましょう。
そのことによって、「行動できる自分」に、少しずつ自信が持てるようになっていくにちがいありません。
また、「今日の会議では2回発言できたから、次回は3回を目標にしよう」と言うように、成長するための目標設定をすることも可能になるはずです。
自分に自信を持つ
小心者と呼ばれるほとんどの人は、自分に自信がありません。
自信がないために、いつも他人の目が気になり、ちょっとしたことで動揺してしまうのです。
小心者を克服するためとして、自信を持つようにしましょう。
しかし、いくら自信をつけろといわれても、はじめは何をしたらいいのかわからないと思います。
そんな方は、小さなことからでいいので成功体験を積み上げていってください。
例えば、いつもより30分早く起きる習慣を身につけたり、毎日10分間だけ筋トレしたり、お酒を一ヶ月間我慢したり。
もしくは、会社の上司や友人から頼まれたことは、どんなに小さいことでも必ず達成するといった目標でもいいでしょう。
本当に小さなことで大丈夫です。
自分で決めたルールや目標を、１つ１つこなしていくことによって、人は徐々に自信を手に入れていきます。
最初は小さなことでも、数をこなしていけばそのうち大きな目標も達成できるようになります。
焦ることはありません。
毎日コツコツと小さな成功体験を積み重ねていってください。
そうすると自分に自信が付いてきて、いつの間にか小心者を克服できているはずです。
コンプレックスを克服する
小心者の人は自分にコンプレックスを抱いている人が多いです。
例えば自分の容姿に自信がなかったり、人とのコミュニケーションが苦手だったり。
そのため、ごちゃごちゃと考えていくうちに、行動が限定されるようになり、小心者と呼ばれるようになってしまうのです。
自分のコンプレックスの改善に最善を尽くしてみましょう。
自分の容姿に自信がないのなら、美容院や少し高級な洋服屋さんに通いましょう。
こういった自己投資をすることによって、コンプレックスが無くなることはよくあります。
また、内面に自信がないのなら、自分が憧れる人種の人たちと積極的に絡んでいくようにしてください。
人は良くも悪くも環境に左右されやすい生き物です。
不思議なことに、付き合う人を変えると、徐々にですがその人内面は変わってきます。
最初は違和感を感じても、人付き合いや環境を変えるだけでコンプレックスは解消され、理想の自分へと変化することができるのです。
コンプレックスとは足枷のようなもので、あるだけで行動範囲が狭まったり、コソコソと小心者の行動をとってしまうようになってしまいます。
できるだけ早い段階でコンプレックスは取り除いておきましょう。
[参考記事]
プライドを捨てる
小心者と呼ばれる人達はとにかくプライドが高いです。
プライドが高い人間は生きていくうえでとても厄介。
他人の評価を過剰に気にする、ちょっとしたことですぐ怒る、見栄をはる、人や物事をすぐに批判するなど、人付き合いをしていくうえで嫌われる要因をたくさん持っています。
そのため、プライドと呼ばれるものは早い段階でさっさと捨てるべきです。
ただ、急にプライドを捨てろと言われても中々できないと思うので、小さなことからはじめていくのがセオリーです。
例えば、自虐ネタで人を笑わせるというのは、プライドを捨てる手っ取り早い方法です。
自分の過去の恥ずかしかった体験を赤裸々に語るのです。
たしかに、最初は恥ずかしいかもしれませんが、自虐ネタは初対面の人にでもウケがいいですし、なにより相手に安心感と親近感を覚えてもらえるので、すぐにだれとでも仲良くすることができます。
また、嘘をつくことを徐々に減らしていくことで、プライドはなくなっていきます。
小心者でプライドが高い人は、すぐに小さな嘘をついてしまいがち。
しかし、わからないことはわからない、できないことはできないと、正直に答えましょう。
プライドというくだらないものは、若いうちにさっさと捨ててしまったほうが、後の人生が楽になります。
[参考記事]
小心者を治すには時間が必要
いかがでしょうか。
小心者は筋金入りの小心者が多いです。
つまり、ちょっとマインドを変えたり、ちょっと行動を変えたりしたぐらいでは、そう簡単には克服できないということ。
やはり、少しずつ成功体験を積み重ねて、小心者なあなたを消し去ることがもっとも確実です。
成功体験を重ねるには、今までは我慢していたり、怖がっていた場面になったときに、わずかに自分を出してみるなどがいいでしょう。
人との付き合いでビビりがちなあなただからこそ、自分の意見を言うのです。
今のあなたには考えもしないことかもしれませんが、そのたった一言があなたの人生をガラリと変えるのです。
本当に小心者を克服したいのであれば、マインドを変えるよりも、実際に行動して、成功体験を重ねることに専念しましょう。
