何らかの事情でこちらから振ってしまったけど、後になって復縁したいと思うことが、時としてあるものです。
しかし、相手にしてみれば、振られたことで大いに傷つけられたわけですから、ただ「復縁したい」と言っただけでは、到底その要求は飲めないでしょう。
「今さら何を身勝手な!」と思われるのがおちです。
復縁を成功させるためには、それにふさわしい謝り方をしなければなりません。
ここでは、どんな謝り方をしたらいいのか、どんな風に話をもっていくと、復縁を成功させられるのかについてお話ししましょう。
振ったけど復縁したいときの謝り方
言い訳、自己弁護をしない
復縁を求める際の謝り方で、もっとも大切なのは「悪いのは自分」という意識をしっかり持ち、終始その意識に基づいた話しかたをすることです。
相手は「自分は振られて傷ついた」という意識を強くもっています。
いわば「被害者」と思っているわけですから、こちらは自分が「加害者」であるという認識を持つ必要があるのです。
その認識の上に立てば、言い訳や自己弁護がNGであることは言うまでもないでしょう。
よく、企業や組織で問題が起こったとき、謝罪会見をテレビで報道しています。
その際、「ダメな謝罪会見」の共通点は、長々しく事情説明をしたあげく、「いかに自分には責任がないか、やむを得ないことだったか」を説明するというやり方です。
会見のテーマは要するに自己弁護なのであって、これではそもそ謝罪になっていません。
復縁したい相手にそんな謝り方をしたら、おそらく相手は「冗談じゃない」と拒否、場合によっては新たな怒りを買ってしまうでしょう。
よけいなことは言わず、ただひたすら「振ったことの謝罪」に徹すること、これが基本ポイントです。
別れた後の心情を話す
振ったことの自己弁護よりも、別れた後の心情を真摯に話したほうが、ずっと効果的です。
「一度は自分の判断ミスで別れてしまった。しかし、その後、自分もつらい思いをした」ということを話しましょう。
一人になっていかにさみしい思いをしたか、できるだけ情に訴える話し方をするのがコツ。
もし、ほかの人に乗り換える形で別れ、相手もその理由を知ってる場合は、「一人になって」という話し方はできません。
その場合は、「その人とつきあってみて、改めてあなたの魅力に気づいた」という話し方をすればいいのです。
ポイントは、その新恋人の悪口を言わないこと。
「その人とつきあってみったら、とんでもない人だった」というのはNGです。
相手は「自分のほうがマシだから、復縁したいと言っているのか?」と、卑屈な判断をしてしまいかねません。
ここでも、「相手は被害者である」という意識が必要になってきます。
デリカシーをもって、話をしなければなりません。
あくまでも、「あなたの良さに気づいた、さみしくてしかたなかった」という説明のしかたをしましょう。
ポイントは、理路整然としすぎないこと、自分の感情を素直に表現することで相手の情に訴えることです。
楽しかった思い出を語る
そのように、自分の感情を説明した後で、つきあっていたころの思い出を語るというのも、有効な方法です。
つきあっている間に楽しかったことや、今となってはなつかしい思い出になっていることがいろいろあるはず。
事前に自分でそれを思い出し、整理しておきましょう。
そして、「あんなことがあったね」「あの時は楽しかったね」と語り、「なつかしくてしょうがない。思い出すたび、せつなくて仕方なくなる」と、自分の今の心情に結びつけるのです。
これは、二人共有の思い出ですから、語るうち、相手も「そうだったね」と話に乗ってくる可能性が小さくありません。
そんな雰囲気になれば、復縁の可能性はかなり高まったと考えていいでしょう。
相手の気持ちを聞く
ここまでは、いわば自分の心情のプレゼンでした。
ひたすら自己批判をし、相手の情に訴えるかたちで謝罪したわけです。
それを復縁に結び付けるためには、相手の気持ちを聞く必要があります。
ポイントは、あくまでも下手に出て、「おずおず」という感じで聞くこと。
「自分はなつかしくせつなく感じているけれど、あなたはどう感じていますか?」という内容のことを、控えめに尋ねてみましょう。
「たしかになつかしいとは思うけど」というような、あいまいな答えが返ってくることが多いはず。
その際、さらに突っ込んだ質問をするのは避けたほうがいいでしょう。
「気持ちをはっきり聞かせて」というように迫るのは、自分が加害者であることを忘れた無理強いでしかありません。
復縁したい旨、素直に告げる
そうした無理強いをする代わりにすべきなのが、「復縁希望」を素直に申し出ることです。
最後にもう一度、「ほんとうに自分が悪かった、別れたのは100%自分の判断ミスだった」と謝罪し、その上で「できればよりを戻してほしい」と申し出ましょう。
この再度の謝罪が最大のポイント。
相手に「別れたのは自分のミス」ということを強く印象づけることが、復縁成功への最後のポイントなのです。
振ったけど復縁したいときの謝り方5つ
ここでは、自分から振った相手と復縁するための謝罪の仕方について、5つのポイントを紹介しました。
もっとも大切なのは、「自分は加害者。自分の判断ミスで別れたことを、今は後悔している」という意識をしっかりもって、誠意を尽くした謝罪をすることです。
あらかじめ、頭と心を整理して、謝罪内容をきちんと考えておくようにしましょう。