「自分は愛されていないのではないか?」「もっともっと愛を感じたい」
そんな悩みを抱えている人が最近急増しています。
周りから「愛されたい症候群」などと呼ばれ、ナルシスティックな自己愛としてあまり良い印象をもたれないようです。
そんな批判を受けても、性格というのは簡単には変えられないのが現実。
「人から愛されたい」というソワソワした落ち着かない気持ちを解消するにはどうすればいいのでしょうか。
そこで今回は、愛されたい症候群を治す方法をご紹介いたします。
愛されたい症候群を治す方法
愛されたい症候群の原因
他者からの愛を過剰に求める「愛されたい症候群」になる原因はどこにあるのでしょうか。
愛されたい症候群の原因は、幼少期の家庭環境が大きく影響している場合がほとんどです。
幼少期に無条件には愛されず、親の望む自分しか愛されない=誰かに必要とされる自分でなければ存在することが許されない。
このような偏った価値観と、人間関係に対する基本的な不信感が「愛されたい症候群」を作り出します。
無関心な父親や支配的な母親
ありのままの自分を愛してもらう、受け入れてもらうことで健全な自己愛は育っていきます。
ところが父親が暴力的だったり不在がちで子供に無関心な場合、子供は「ありのままの自分を愛してもらえる」という安心感を得られずに、機嫌を損ねないよう顔色をうかがったり、価値を提供しなければ愛情を得られないという不安な状態に置かれます。
また、日常の問題を自分だけで処理できない母親が、子供に愚痴るなどして苦労を理解させようとしたり、「お前のためにこんなに頑張っているのに」と恩を着せて思い通りに動かそうとすると、子供は自分より母親の意志を優先しなければならず、自分の価値を見出せません。
このような、「ありのままの自分が受け入れられている」という安心感の有無が、その人の自分に対する価値を決定づけます。
幼少期から親の望むよい子を演じなければ見捨てられるという不安を感じながら育った子供は、自己無価値感が脳に刻みこまれてしまうのです。
「ありのままの自分は愛されない無力で価値のない存在」「人から必要とされる自分にならなければ存在することが許されない」
自分自身を潜在的にこのように認識していませんか?
だからこそ、自分の価値を他者に見出してもらうことに過剰なまでの執着を見せます。
自分の存在意義が、完全に他者に依存してしてしまうのです。
人に愛されようとするほど、愛されない?
愛されたい症候群の特徴は、周りの人に関心がなく、やたらと自分のことばかりしゃべりたがる傾向があります。
人が話をしていてもすぐに自分の話に置き換えたり、話が他へ移ろうとすると強引に自分の話に戻そうします。
自分の価値が完全に他者に依存してしまっているので、他者を通して自分の価値を確認し続けないと自尊心が保てないのです。
ですが、このような特徴は、愛を得るどころが周りから敬遠されてしまいます。
当然と言えば当然ですが、人に関心を示さずに、自分のことばかり話す人を魅力的に感じる人は少ないでしょう。
「愛されたい」という欲求は、私たちの根源的なものであり、「全ての原動力の源」と言っても過言ではないほど大きなものです。
ですが、この世界には「愛して愛して」と大きな声で叫ぶほど、周りから愛されないという不思議な法則があるのです。
愛することが、愛されることに繋がる
「自分は愛されていないのではないか?」「もっともっと愛を感じたい」
このような悩みを解決する唯一の方法は、人を愛することです。
人を愛することでしか、愛を得る方法はありません。
自分が愛されたいと思うように、誰かを愛していますか?
求めるばかりで、与えることを忘れていませんか?
見返りを求めて行動していませんか?
愛されることばかり考えていては、愛を得る事はできないのです。
人を愛することはとても素晴らしいことです。
愛せる人がいることで、人生の中で大切な時間が増えていきます。
自分だけでは決して経験できない時間が、誰かを愛することで増えていくのです。
更に、人は愛されれば愛されるほど、何倍もの愛を返したくなります。
愛情というのは、与えれば与えるほど溢れんばかりに返ってくるのです。
無償の愛じゃなくてもいい
いくら人を愛せといっても、母親がわが子に抱くような無償の愛(相手の幸せや喜び100%の愛)を他人に与えるのは難しいでしょう。
そんなことができるのは一部の優れた人格者のみです。
ただ、相手と自分の幸せ50%づつ、相手と自分の喜び50%づつの愛はいかかですか。
これなら多くの人が考えてあげられるのではないでしょうか。
大切なのは、自分のことばかり考えないこと。
これが人から愛されない最も大きな理由です。
無償の愛じゃなくてもいいのです。
自分と相手、50%づつの愛情を与えてみてはいかがでしょうか。
きっと周りからの反応が変わるでしょう。
自分を磨いて自信をつける
存在する価値のない人間などこの世にはいません。
まずはそのことを自分自身がしっかりと認識して、自分の存在意義を他者に委ねてはいけません。
だからといって、何もしなくてもいいのかというとそうではありません。
自分をもっともっと愛してもらえるように、しっかりと自分を磨くことは人から愛される上で重要になります。
恋人や友人が気持ちよくいられるように努力したり、新しい知識や勉強をして内面的な魅力を上げるのもいいでしょう。
また、ファッションセンスを磨いたりダイエットをしたり、外見的な魅力を上げるのも効果的です。
このように自分自身の魅力を上げる事で、自分に対する自信をどんどんつけていくことができます。
自分に自信をつけることができれば、人から愛されないことに対するソワソワした感情も和らいでいくのです。
愛されたい症候群は愛することで解消する
いかがでしたでしょうか。
以上が、愛されたい症候群を治す方法です。
人から愛されたいという願望は、程度の差こそあれ誰しも抱く私たちの根源的な欲求です。
「愛されないかもしれない」という恐怖は、思っている以上に私たちの行動を制限しているのです。
愛されたいという願望が人より強いからといって、性格がねじ曲がっているのかというと決してそうではありません。
欲求が強ければ強いほど、それだけ人を愛することができるということです。
是非今回の内容を参考に、周りからの愛をたくさん実感できるようになってくださいね。