甘えたい心理というのは何となく想像つくものです。
しかし、甘えたいのに甘えられない心理にはどういうものがあるか、何となくイメージが付きにくいものですよね。
また、そうなってしまった原因はいったい何なのでしょうか。
そこで今回は甘えたいのに甘えられない心理や原因をご紹介しますので、ぜひあなたにも当てはまるものがあるかどうか確認しながら最後までご覧ください。
甘えたいのに甘えられない心理や原因
甘える自分が許せない
家族の中で、頼れるお兄ちゃん、しっかり者のお姉ちゃんとして育った人によくあるパターンです。
「お兄ちゃん、やっておいて」「お姉ちゃん、お願い」と言われ続けて、気づけばかなりの自尊心と自立心、そして実力をも身につけて成長した長男長女さんたちは、「誰かに頼るよりも、自分が走り回ってでも片付けた方が早くてデキがいいに決まっている」という考えに支配されてしまっているため、他人に甘えることができないのです。
ほどほどのところでストップをかけ誰かに任せることを学ばないと、いつか自分が倒れてしまうことにもなりかねないというのに、損な性分ですね。
甘えたいのに甘えられないのは弱点を見せるのが怖いから
誰かに甘えるということは、「わたしにはとても処理できません、お願いします」と言ってしまうこと。
つまりは服従にあたります。
人に弱みを見せたくないから、甘えることを避けてしまうのです。
弱点を見せられないという緊張を持っていたり、相手を信用できていない場合によくあることです。
しかし、人には向き不向きというものがあるので、社会というものは互いに甘えあって形成されているものです。
甘えられないタイプの人は、弱点を見せたところで後ろから刺されるようなことは滅多にありえないのだと知っておく必要があるでしょう。
相手の負担に配慮してしまう
自分に処理できないことがあると、「こんな大変なことを誰かに頼んだりしてはいけない」と感じてしまうことがあります。
その問題を、相手にとっても自分にとってと同程度の負担であると思い込んでしまうために、甘えられなくなってしまうのです。
しかし、その相手にだって得意分野もあれば断る権利もあります。
さっくりとこなしてくれるかもしれないし、「わたしには無理だけどこの人なら」と、いったんは断って別のエキスパートを紹介してくれるかもしれません。
まずは問題を打ち明けて、甘えてみることからはじまるのです。
産まれた順番が関係している
先述でも触れましたが、統計的に長男や長女は甘えるのが下手だと言われています。
子供の頃から、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」「しっかりしなさい」と言われて育ち、目には見えない両親の期待をひしひしと感じて成長するのが長男長女です。
本人もしっかりしなくては、と責任感が強くなる傾向にあり、なかなか甘えたくても甘えられないのです。
甘え方を知らないとも言えるかもしれません。
それにくらべて次男・次女は年上の兄や姉という甘える相手がすでに居るわけですから、自然と甘え方も身につくわけです。
兄弟姉妹のなかで一番上か、そうでないかによって甘えられるかは大きく変わってきます。
甘えたいのに甘えられないのは自分を見せたくないから
甘えるということは、自分を見せるということにもなります。
特に社会でバリバリ働いている女性などは甘えている自分の姿を男性に見られることに抵抗があるようです。
いつも凛としていたくて、甘えたいのについ維持をはってしまう女性は多いです。
甘えるという行為自体、親しい人にしか見せないものです。
一歩踏み込んで、いつもと違う自分を見せることへのとまどいは誰にでもあります。
社会で働くということは、予想以上に大変で自分を奮い立たせることもしばしばです。
頑張りすぎて、弱さを見せられなくなって、甘えられない人が多いのです。
人間関係が希薄
単純に信頼できる人間関係を築けていないというのも理由のひとつです。
安心して甘えられない、甘えられる相手が居ない。
甘えたら嫌われるんじゃないか、重たく思われるんじゃないか、だから甘えられない。
それはつまり相手のことを信頼していないのです。
しっかりした人間関係が出来ていれば、甘えたくらいで嫌われるなんて臆病になることもありません。
自分を受け入れてくれると思えないから、甘えられない。
甘えることが怖いのです。
広く浅くの人間関係のほうが楽かもしれませんが、それでは相手に自分をさらけ出すことなど出来ません。
甘えたいのに甘えられないのに男も女も関係ない
いかがでしょうか。
甘えたいのに甘えられない心理や原因は人によってさまざまです。
これには男も女もまったく関係ありません。
しかし、その人が育ってきたバックグラウンドであったり、甘えたい相手によってしまうことは多々あります。
甘えたい心理は誰にでもありますが、それを実行できる人というのは限られるものです。
しかし、一度その葛藤を乗り越えることができると、とても気持ちが楽になることでしょう。
甘えたいのに甘えられないのはとてももったいないことですので、ぜひ勇気を出してみましょう。