同棲中の彼氏から暴力を受けるという事件がニュースなどで取り上げられることが多くなってきました。
警察が発表したDVの被害届の件数も年々増加傾向にあり、毎年過去最多を更新しているのが実情です。
「暴力をふるう彼氏と別れたい」
「しかし、別れ話なんてしたら何をされるかわからない」
「とにかく彼氏が怖い」
このような悩みを抱えている女性は非常に多いのです。
暴力を振るう彼氏と別れるには、どのような方法が一番効果的なのでしょうか?
そこで今回は、暴力彼氏との別れ方をご紹介いたします。
是非参考にしてみてください。
暴力彼氏との別れ方
身の安全を最優先する
彼氏が彼女に暴力をふるうというのは、そのほとんどが同棲中のカップルに多いといえます。
男性は自分の家に帰ってきたときに本質的な一面が出やすいので、別々に暮らしていた時にはなかったとしても、同棲を始めた途端に暴力をふるうようになるケースは多いのです。
もし彼氏と同棲をしているのであれば、早急に荷物をまとめて部屋を出た方がいいでしょう。
他人に暴力をふるう行為というのは、立派な犯罪でありあってはならないことです。
例えどんな事情であれ、自分から暴力をふるっていい理由などありません。
感情を抑えることができない人間と、二人きりで相手の意に添わない話をするのは危険すぎます。
冷静に話をして相手を納得させることは、まずできないと考えていいでしょう。
第一に優先させるべきは、身の安全ではないでしょうか。
可能であれば一時的に実家に帰るか、自分で部屋を借りるなどしてとにかく今の家から出ることが先決です。
別れ話はその後で十分でしょう。
別れる意思を明確に伝える
暴力をふるう男性は、彼女に対する自分の暴力行為を全て「愛情表現」「彼女のためを思っての行為」と正当化したり、あるいは本気でそう思い込んでいたりすることがあります。
別れの意思を伝える際も、彼のせいでいかに自分が傷つき苦しんでいるかということや、「本当に別れたいと思っている」ことをはっきり伝える必要があります。
メールや電話で、別れたい意志を伝えましょう
突然連絡をシャットアウトするのは避けるようにしましょう。
暴力をふるう男性やストーカー気質のある男性は、プライドが非常に高い特徴があります。
連絡を完全に断つことで怒りを募らせ、全力でターゲットを自らの管理下におこうとする傾向があります。
特に実家の場所を相手の男性に知られている場合、家の傍で待ち伏せされると考えてまず間違いありません。
2人で会うことは避ける
直接会って別れ話をする場合、話し合いは最低限人目のつく所でするようにしましょう。
ホテルのラウンジや喫茶店といった人目のつく場所であれば、男性も感情のまま暴力をふるう可能性は低くなります。
また、万が一暴力をふるわれた場合の目撃者をつくることもできます。
人目のつかない密室で、暴力を振るう男性と別れ話をするのは危険です。
第三者に間に入ってもらう
2人きりで会うのを避けるために、信頼できる第三者に間に入ってもらうというのも有効です。
ただし、同年代の男性に仲介役になってもらうのは絶対に避けるようにしてください。
暴力をふるう男性やストーカー気質のある男性は非常にプライドが高く、同年代の男性を仲介役にすると「馬鹿にしているのか」と怒りを募らせたり、仲介役の男性に対して「お前に何がわかる」等と怒りの矛先を向けたり、別れ話をこじらせることになります。
信頼できる人に相談する
特に同棲中のカップルの場合、問題を2人だけの狭い世界で捉えがちです。
「自分一人でどうにかしなきゃいけない」と考え、周囲に相談をしない人が多いのです。
しかし、事は本人が思っている以上に深刻な場合が多いです。
一人で悩んでいるとどうしても行動が鈍ります。
行動が遅れる事で相手から怪我を負わされたり、最悪の場合は殺人事件に発展してしまうケースもあるのです。
自分一人でどうにかしようなどと考えず、周囲の信頼のおける人に相談して手を貸してもらうようにしましょう。
専門の相談窓口に相談する
Google(グーグル)等の検索サイトで、「(お住まいの地域) DV 相談」等のキーワードで検索をかけると、最寄りの相談窓口を調べる事ができます。
逃げ場がないという場合は、こういった専門窓口に相談することで様々な支援が受けられる場合があります。
具体的な支援の内容としては、「一時保護」「保護命令」でパートナーの男性から保護してくれるほか、「資金の貸付」「生活保護」などで経済的な支援が受けられる場合もあります。
危険が迫っているのであれば迷わず警察に通報
危険が迫っている時はまもちろん、暴力を受けた時は迷わずに警察に通報するようにしましょう。
どんな理由があるにせよ、暴行や傷害は犯罪なのです。
別れたいのに別れたくない?
同棲中の彼氏から暴力を受けている女性で多いのが、「別れたいのに別れられない」とうい曖昧な感情です。
特に暴力を振るう男性は、暴力をふるった後に優しく接してくれたり謝ってくるケースは珍しくありません。
そんな男性の態度に情が湧き、ダメだとわかっていてもついつい目をつぶってしまうのです。
「彼は私がいないとダメ」
まるで一昔前のドラマのセリフのようですが、このように考えている暴力彼氏の彼女は非常に多いです。
別れられない原因は、幼少期の経験が影響していることも
女性の場合、恋愛や結婚は幼少期に父親とどう過ごしたかが影響してくるといいます。
幼少期に父親から暴力を受けていた女性というのは、彼氏からも暴力をふるわれて悩むことが多いのです。
女性は父親から与えられなかった愛情を、代理として恋人から無意識のうちにもらおうとする傾向があります。
父親からもらいたかったものですから、選ぶ男性も父親と似た要素を持った男性になりがちです。
父親と同じ要素を持っているわけですから、求めているものをそもそも相手が持っていない場合が多いのです。
「お互いにもっていない(足りない)ものを求めあう」
恋人同士のこういった関係を「共依存」といいます。
そういった男性に固執する気持ちは、時に愛情と勘違いしてしまいがちですが、これは幼少期に与えられなかったものを「取り返したい」という無意識の欲求が、父親と似た性質の男性から「もらいたい」というある種の執着に変わるのです。
心が誤解してしまっているだけであり、これは決して愛情でないのです。
暴力彼氏との別れ方は、周りに頼ることで早期解決を
いかがでしたでしょうか。
以上が、暴力彼氏との別れかたです。
大切なのは自分一人で解決しようとしないことです。
既に相手の男性の中であなたとのパワーバランスは確立されており、プライドの高い男性は「下だと思っている相手」からの説得には応じません。
周囲の信頼のおける人物や、専門の窓口に相談すること。
なによもます、彼との距離を置くことを最優先に動いていくようにしましょう。