睡眠不足が太る原因になるというのは以前こちらの睡眠不足が太る理由5つでも紹介いたしました。
では、「ただたくさん寝るだけでダイエットになるのか?」といえば、決してそうではありません。
睡眠というのは長すぎても短すぎても太る原因になることがわかっています。
また、睡眠をダイエットに効果的に活用するには、時間はもちろんですが質にこだわることもとても大切です。
そこで今回は、睡眠のダイエット効果をご紹介します。
睡眠のダイエット効果
質の良い睡眠とは
睡眠時間に分泌される成長ホルモンの話は前回の記事で紹介いたしました。
しかし最近の女性は睡眠が浅い人も多く、成長ホルモンがしっかりと分泌されないケースが多いようです。
体脂肪を分解するコルチゾールや、筋肉の合成を助ける成長ホルモンは、質の良い睡眠をとらなければ十分に分泌されません。
特に痩せホルモンである成長ホルモンは、睡眠の質が悪いと70パーセントも減少してしまうのです。
質の良い睡眠とはどのようなものかというと、朝目覚めたときにスッキリ目覚めることができ、疲れが残っていないことです。
これがしっかりと熟睡できた質の良い睡眠です。
では、質の良い睡眠をとるためには、どのようなことを心がければいいのでしょうか。
寝る3時間前までには夕食を終わらせる
こちらは基本中の基本かもしれませんが、寝る直前に食事をすると、食べたものがその日の内に消化しきれずに脂肪がつきやすくなるばかりか、消化に負担がかかるために良眠を妨げることになります。
胃液というのは私たちが思っているほど強くはなく、消化には体の多くのエネルギーを使うとうことを覚えておきましょう。
夕食はできるだけ寝る3時間前までに済ませるようにして、お腹の中に何もない状態で眠るのが、質の良い睡眠をとる上で大切なポイントです。
入浴は寝る1時間前までに済ませる
入浴はできるだけ寝る1時間前までには済ませておくようにしましょう。
寝る直前に入浴してしまうと、交感神経が興奮してしまい深い睡眠を妨げることになります。
どうしても時間が遅くなってしまった場合は、熱いお湯での入浴は避けてぬるめのお湯で済ませるか、翌日の朝に入浴するようにした方がいいでしょう。
就寝前にパソコンや携帯でインターネットをしない
寝る直前にパソコンや携帯でインターネットを見る人は多いようですが、こちらも良眠を妨げる原因になります。
Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)といった他者とのコミュニケーションは、脳を刺激し交感神経を高ぶらせることになりかねません。
就寝前に外界の影響に脳を無防備な状態でさらすことはできるだけ避けるようにして、代わりにファッション雑誌などの文字数の少ない書物をパラパラ眺めたり、心穏やかになれる音楽を聴いたり、軽いマッサージなどをすることで入眠をスムーズにすることができます。
適切な睡眠時間
一般的に睡眠時間は、8時間とったほうがいいと言われてきました。
しかし、最近の研究では8時間寝る必要はないことが明らかになってきました。
長すぎても短すぎてもいけない睡眠時間、適切な時間とはどのくらいの時間なのでしょうか。
アメリカの「Wall Street Journal」によると、私たちの体に最も良い黄金の睡眠時間は7時間で、それより20分少なくても、逆に多くても健康状態に悪影響が出るようです。
しかし、睡眠時間の必要性は、個人個人の体調や習慣で違う可能性も考えられますので、あくまで一つの目安として考えておいた方がいいかもしれません。
適度な運動が質の良い睡眠とダイエットにつながる
朝はヨガやウォーキング、ストレッチなどの軽い運動に適しており、筋肉を動かすのはもっとも体温が高くなる16時~20時ごろに行うのがベストです。
運動は快感ホルモンである「ドーパミン」が分泌されるので、食欲も抑えてくれる上に質の良い睡眠にも効果的なので、是非体を動かす習慣をつけるようにしましょう。
睡眠ダイエットの効果
良質な睡眠時間を確保するだけで自然に痩せられるが睡眠ダイエットですが、ダイエット効果はどれほどのものなのでしょうか。
私たちの体は正しい睡眠をとることができていれば、それだけで約300キロカロリー消費すると言われています。
これは1か月で換算すると約1㎏を自然に減らすことができることになります。
1か月で自然に1㎏落とすことができて、美容効果も抜群なのですからやらない手はないのではないでしょうか。
睡眠のダイエット効果は時間と質を意識しよう
いかがでしたでしょうか。
以上が、睡眠のダイエット効果です。
ダイエットというと、強い意志の力が必要だったり、中々成功しないイメージが強いという人も多いかもしれませんが、睡眠ダイエットは時間と質に気をつけるだけの簡単なダイエット方法です。
今まで色々なダイエット方法を実践して思うような成果があげられなかった人は、強い意志の力を必要としない睡眠ダイエットに、是非挑戦してみてくださいね。