「離婚したいけどできない・・・」
という現実に直面して悩んでいる人が増えてきています。
では、彼ら彼女らはなぜ離婚したいけれどできないのでしょうか?
そこで今回は離婚できない理由をご紹介します。
【目次】
・離婚したいけどできない理由
・離婚したいけどできないときの対処法
離婚したいけどできない
相手が離婚に応じてくれない
結婚も離婚も一人でできる事ではありません。
いくら自分がしたいと望んでも、相手が同意してくれなければ難しい事は多々あります。
もしも相手が婚姻関係を続けて行きたいと望んでいる場合、裁判になるケースもあるのです。
その場合は、相手が浮気をしていたり、生活費を入れてくれていなかったりと、結婚生活を続けて行く事が困難だと証明しなければいけません。
時間もかかりますし、その労力や裁判にかかるお金などを考えて、離婚を言い出せない人もいるのです。
また、酷いケースでは、相手からDVを受けていて、離婚を切り出すとさらに酷い事をされるのではないかと怯えて言い出せない場合もあるのです。
経済的な不安
小さい子供がいる、両親や義両親の介護をしている、または持病がある等、なかなか外で働けない人がいます。
そんな人は相手の収入に頼って生活をしているので、なかなか離婚を切り出せません。
特に子供がいて親権が欲しいと望んでいる場合、離婚後経済的に自立できるか、子供を養っていけるのかが最大の焦点になります。
そのため経済的な理由で子供とは離れる事になるくらいなら、我慢して離婚をしないでおこうと考える人も少なくないでしょう。
もし子供がいなかったとしても、長年専業主婦を続けていると、ブランクが長過ぎて、就職先を見つけるのは困難です。
また、女性であれば夫と離婚したくても、お金の面を考えるとなかなか離婚に踏み切れない人は多いのではないでしょうか。
今現在の生活水準を保つためにかかるお金を、自分だけで稼ぐのはとても難しいことです。
自分だけならまだしも、子供も養っていかなければいけない場合、その教育費や養育費も必要となるのでなおさら大変です。
たとえ離婚の際に、毎月子供の養育費を夫から支払ってもらうという条件でサインしたとしても、実際にそれがずっと守られる保証はなく不安です。
女性が男性のサラリーマンに近い金額の給料をもらうことは困難なことも多いでしょう。
先述にあるように、特別な資格を持っていたり、手に職がある人ならまだしも、今まで専業主婦だった人やパート働きだった人にとっては特に難しいのが現状です。
生活レベルが落ちてしまったり、今より貧しい生活になってしまうということを考えると、お金の問題が要因で離婚を諦めて我慢するという道を選ぶことも多いのではないでしょうか。
もし離婚後に一人で生活して行く事が困難な状況であれば離婚は難しいでしょう。
周りの目が気になる
いくら離婚する人が増えたと言っても、それでも離婚は褒められる事ではありません。
やはり周りの目は気になってしまいます。
特に、親や親戚、友人の反対を押し切って結婚をした場合、離婚をしたとは言い出しづらいでしょう。
また、そういった場合でなくても、離婚をすると何か自分に欠陥がある様に思われるのではないかと不安に思う人もいます。
たとえどんなに配偶者から酷い仕打ちを受けていたとしても、周りの人は家庭の内情までは分かりません。
なので好き勝手に言われてしまう事もあるでしょう。
そういったことを気にしていると、離婚はしづらくなってしまいます。
子供のため
自分が夫に愛想がつきて離婚したくなったとしても、子供のことを思うと心に葛藤が生じるものです。
夫は自分とは血縁関係もなく、離婚してしまえばただの他人になれますが、子供にとっては父親なのです。
離婚して父親と離れ離れの生活になってしまうことが子供に悪影響を与えてしまわないか、子供が寂しい思いをするのではないかということを母親なら考えてしまうもの。
子供につらい思いをさせてしまうのなら、自分自身が我慢しなければいけないのではと思い、離婚ができずにいるのではないでしょうか。
特に子供が父親のことを好いている場合は、離婚するということに罪悪感を感じてしまいなかなかできないようです。
世間体のため
離婚したくても、近所や親戚の人の目が気になってしまうこともあります。
苗字が変わることになれば、子供の学校でもばれてしまいますし、夫の姿がなくなれば近所で噂されてしまう恐れもあります。
日本ではだんだん離婚が増えているとはいえ、それでも少数派ではあるので特に悩むところではないでしょうか。
離婚は決して悪いことではないのにもかかわらず、会社や近所の人から変な目で見られたら嫌だという世間体を気にする気持ちから離婚できない人もいます。
離婚したいけどできないときの対処法
離婚したいけどできないときは家の中で少し距離を置くようにする
離婚したいけどできないときには、いったいどうしたらいいのでしょうか。
そういうときの対処法に、少し距離を置くようにするという方法があります。
離婚したいと思うのですから、もうお互いのことを好きではなかったりするはずです。
そういうとき、無理に顔を合わせていると、大きなケンカになってしまったりするでしょう。
離婚したい・・・でもできない・・・そう思ったら、家の中で距離を置いて、接点を持たないようにしてみるのです。
そうすれば、お互いに不愉快な思いをすることもなく、静かな時間を過ごすことができるでしょう。
距離を置くためにも別居する
離婚したいと思いながらも、何かしらの理由があって離婚できない。
このような場合は、夫婦という関係も壊れており、顔も見たくないと思っていることも少なくないでしょう。
二人とも冷静に、そして客観的に見る為にも、別居という選択肢を考えてみましょう。
別居することでお互いに距離ができ、それぞれ自由な時間を確保することが出来ます。
そして今一度離婚について向き合い、最終的な決断をすることも可能でしょう。
離婚したいという気持ちが強い時は、自身も冷静になれていないことが多いです。
一度距離をとって、別々の生活を送ることで、また考え方も変わるかもしれません。
離婚しなくても居心地よくするためにお互い自立する
離婚したくてもできないときの対処法に、お互い自立するということがあります。
離婚したいくらい嫌いなのに、相手の面倒を見なくてはならない状態だと、ますますストレスが溜まってしまうでしょう。
「できることは、自分でやるようにする」それを徹底すれば、一緒に暮らしていてもノータッチでいられます。
食事の支度や洗濯など、相手に頼らずに自分でやるようにしましょう。
また、経済的にもできるだけ自立することが大切です。
そうすれば、仮に離婚できなくても、お互いの存在が負担になることは少なくなります。
単なる同居人のような感覚となって、離婚できなくても何とかやっていけるでしょう。
どうしても離婚できないならもう一度歩み寄る努力をする
離婚したくてもできないときの対処法に、もう一度歩み寄る努力をしてみるというものがあります。
どうしても離婚できないなら、お互いの関係をもう少しましなものになるように、少しだけでも努力してみましょう。
もう一度相手のことを夫や妻と思わなくてもいいのです。
人間として尊重する姿勢を見せるだけで、人間関係はスムーズになることでしょう。
もう夫婦として愛してはいなくても、出かけるときにいは「いってらっしゃい」という言葉をかけてあげれば、それだけで相手野心も癒されます。
夫婦でなくても、一緒に暮らしていく以上、お互い不愉快な思いをしないように、思いやりを持って接するようにするのです。
そうすれば、離婚できなくても、家の中で気持ちよく過ごすことができるでしょう。
弁護士に相談してみる
離婚したいと思っても離婚できないという理由の中には、例えば相手の暴力が原因だったり、主従関係が出来上がっている為に言えないということも考えられます。
このような場合は、法律に詳しい弁護士に相談してみると良いでしょう。
また自治体に設置されている相談窓口などもあります。
「弁護士」と聞くとちょっとハードルが高いと思う人は、こうした相談窓口を利用してみるのも良いかもしれません。
離婚するにあたって何をするべきなのか、今の状況を変えるためには何が必要かといった具体的なアドバイスを得ることが出来るでしょう。
タイムリミットを設けてみる
離婚できない理由が、例えば「まだ子供が幼いから」「家を建てたばかりだから」というものであったら、自分の中でタイムリミットを設けてみると良いでしょう。
「子供が20歳になるまで」「家のローンが払い終わるまで」という形で、結婚生活を契約式にするのです。
永遠と続く結婚生活を考えるとネガティブな思いを抱えてしまいますが、ある程度期限が決められていれば耐えることも出来るように。
短ければ短いほど、達成した時に満足感を得られるため、期間を区切って目標とするのが良いでしょう。
「今年いっぱい」「あと半年」という短い期間を目標にすると、案外離婚という決断をしなくても耐えられることもあります。
離婚したいけれどできない現実を受け入れられるかどうか
いかがでしょうか。
離婚したいけれどできない理由のほとんどは現実的な問題に直面しているからだといえます。
しかしそれを受け入れて我慢し続けるか、
別居という方法を採用したりするなど、何らかの行動を起こすかで結果は大きく変わってくるでしょう。
時間が長引けば長引くほどアクションを起こすことにためらいを感じてしまうものです。
どっちにしろ早めに決断して、即行動することが大切なポイントになるはずですよ。
離婚に対して思うことがあれば、一度専門家に相談してみることが一般的ですよ。