専業主婦ならず、男性が家の仕事をこなす専業主夫。
今の時代専業主婦ですら「働いていない怠け者」と捉えてしまう人だっているのですから、専業主夫ですと更に肩身が狭くなり、多くのデメリットが出現してきます。
しかしメリットも存在しており、働きたくない、働けない事情がある男性からするとこれ以上の良い待遇はありません。
では、具体的に専業主夫にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
専業主夫になりたい男性、もしくは旦那を専業主夫にさせようとしている女性は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
専業主夫のメリットとデメリット
- 働かずに家事をして暮らせるメリット
- 世間体が悪すぎるデメリット
- 男性でありながらも子供の側に居られるメリット
- 男性としてのプライドが折れるデメリット
働かずに家事をして暮らせるメリット
男性でありながらも働きたくない、と労働を避けたがる男性は存在します。
男性は通常、働いて出世をしてこそ一人前、とのイメージがありますが男性の草食化が進んでいる現代においては、出世や承認を求めずのんびりしていたい、と意欲を持たない男性も増えてきているのです。
怠けたいから働きたくない、との理由だけでなく、身体的な病気で働き辛い男性も。
社会人は通勤時間も含めると1日の約半分以上の時間を仕事に費やしています。
仕事にやりがいが見出だせず、仕事を嫌う男性にとって、専業主夫ほど恵まれた環境はありません。
男性ながらも、働かずに毎日家事をして過ごせる専業主婦を羨む人は多いのですが、専業主夫になれば、男性であっても専業主婦として、毎日を悠々自適に暮らせます。
料理、掃除、洗濯、買い出し、子育てなどの家事ができる事が条件であり、場合によっては自分の両親や義両親の介護をしなければならない事もあります。
他人の世話が苦にならない、家にこもっているのが好きならば、最高の就職先です。
専業主夫の生活に慣れて順調に家事をこなせるようになってくるころ、もう再び元の世界に戻れないのではないかという思いを抱くかもしれません。そのとき社会復帰のための準備をするのか、専業主夫の道をさらに究めてゆくのかを自問しなければならないでしょう。そのための心の準備はしておきたいものです。
出典 専業主夫の社会復帰は難しい?
世間体が悪すぎるデメリット
子供が産まれるまでは妻と二人で働いていましたが、出産後、育休を取れないぐらい妻が忙しく、また妻はどうしても仕事を続けたいということで、二人で相談してそうなりました。
また、私は有資格者なので、多少ブランクがあっても仕事に復帰するのは妻に比べて容易だということもあります。妻は育児はともかく、正直家事には向いておらず、その自覚もあったので、双方不満はありません。
ところが、そういう背景説明は何度もしているのに、妻の実家が我々の夫婦関係の有り様が気に入らないようで、「いつまでも無職では困る」「世間体がある。恥ずかしい」などと顔を付き合わせる度に言います。
合意の上でそうなっているのに、妻は自分の親にそう言われると何か曖昧な感じで話をぼやかします。
未だに、男性は働いて当然との風潮があります。
働いていない男性は、人として劣っている、と社会はみなします。
実家が裕福であり、働く必要が無いのならばまだマシでしょうが、なにせ結婚をした女性に食べさせてもらっているのですから、情けがありません。
自分の親や、相手の親からは一人前の男性としてみなされないでしょう。
普通の感覚を持っている親ならば、「結婚をしているのだからお前も働け」ととやかく言うはずです。
元同級生、友人、近所の人、子供の友達、その親御さんからも、働いていない男性というだけで好奇の目で見られたり蔑視されます。
働いている奥さんだって、好奇の対象となるのです。
男性を養わなければならないなんて、可哀想な女性だ、余程自分に自信が無いのか、お金目当ての旦那なのだろうか、まるで旦那をペットとして飼っているみたいだ、と偏見の目で見られてしまいます。
誰にも会わずに暮らしていても、テレビや小説などで働いている男性を見る度劣等感を感じられます。
男性でありながらも子供の側に居られるメリット
専業主夫となって一番良かったことは、やっぱり子供の成長とその過程を間近に感じられることでしょうね。子供が学校から帰ってきた表情でその日の子供の気分もわかりますし、その後の変化もわかります。そういう何気ない表情を見ることで心の動きも感じられるのでその時々に応じた言葉をかけられるんです。
出典 専業主夫「和夫」のメリット!
結婚をしても仕事は辞めたくない、と仕事に生きる女性にとって、家で家事をしてくれたり、子供の面倒をみてくれる専業主夫はとても有り難い存在です。
沢山稼げる女性ならば、メイドのように家の仕事をこなしてくれる男性を養うなど、大した負担にはならないでしょう。
子供が好きな男性ならば、専業主夫として沢山子供の側に居られるため、多くの思い出が作れます。
妻が出産のためにいやいや仕事を諦めたり、子育てのストレスから夫婦仲が悪くなるよりは良いですね。
男性としてのプライドが折れるデメリット
旦那の稼ぎが妻より少ないと、旦那が不能になりやすい傾向にあります。
専業主夫となるならば、男性らしい自分を諦めなければなりません。
他人からの尊敬、自尊心は捨て、養ってもらう格下の身分に徹します。
妻からも、立派な男性としては見られません。
妻が稼いでいるのですから、専業主夫は妻の言いなりに。
そこから浮気に発展する場合も多いのです。
男性は女性よりも性欲が旺盛であり、妻に不満があり、他の女性に癒やしを求め、専業主夫であるがために時間もあれば、ナンパをしたり出会い系に登録をし、浮気を始めてしまいます。
専業主夫である事がコンプレックスにもなりがちです。
一度仕事を辞めて専業主夫になると、再就職は困難であり、もしも妻に捨てられたり、妻が働けなくなるとお金に困ります。
女性ならば、母子家庭手当てが出やすかったり、他の男性と再婚できやすいのですが、男性、というだけで世間は冷たく、専業主夫をしていた自立心と職歴の無い男性の再婚は非常に困難となります。
自分が働いておらず、家でのんびりと過ごしている事に罪悪感を感じ、将来への不安も募ります。
専業主婦のメリット・デメリットはそれぞれの価値観による
いかがでしたでしょうか。
以上が専業主夫のメリットとデメリットです。
人によって、メリットとデメリットの大きさは異なります。
プライドや不安よりも、家にいたい、楽をしたい、妻をサポートしてあげたい、との気持ちが強ければ専業主夫になっても良いのでは。
一方で、稼げる女性が増えてきていても専業主夫が少ないのは、女性からすると専業主夫を養うメリットが極小のため、という点も忘れてはいけない大切なポイントです。