老害とは、周りの若い人たちの足を引っ張る行動をしたり、年長者だからといって自分の意見を押し付けるような人間のことをいいます。
こういった人たちは主に職場の上司にいるのではないでしょうか。
あまり関わりがなければそんなに気になることもありませんが、直属の上司であったり、先輩だとそうもいきませんよね。
そこで今回は老害の特徴と付き合い方についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。
老害の特徴
話が回りくどくて長い
高齢者と呼ばれる世代の人は、仕事をリタイヤした人も多いため時間を持て余し気味です。
そのため話がだらだらと長く、回りくどい傾向にあります。
もちろん時間のあるなしに関わらず、人は年を重ねるとゆっくりとした口調になるものですから、こうした理由が複合的に合わさって話がどうしても長くなるのです。
とくに年を重ねて身近に話ができる人がいない老人は、ひとたび話し相手を見つけたらそれこそ落ちのない話をずるずると続けてしまいます。
こういった大して面白くもない話を長々と続けるだけならまだしも、とくに多いのが日頃の鬱憤を晴らすかのように説教をする要因です。
人間は加齢によって丸く穏やかになる人と頑固になる人に分かれることがよくありますが、もちろん説教癖があるのは後者で、こういった頑固者につかまったらたまったものじゃありませんよね。
怒りの沸点が低く短気
人間は年を重ねると頭が固くなってくる傾向にあります。
もちろんすべての人がそうだというわけではありませんが、得てして人は年を取るにつれ頑固になった物分かりが悪くなっていくものなのです。
そしてこういった人は怒りの沸点が低く、非常に怒りっぽいという特徴があります。
ですからちょっとしたことですぐにイライラし、周囲に当たり散らしたり怒鳴ったりすることがよくあります。
またこのタイプはかなり短気なので、日常生活においてもしょっちゅうイライラしています。
外の工事の音がうるさいと言っては文句を言い、レジや病院の待ち時間が長いと言っては文句を言うなど一事が万事、その調子で迷惑をかけるのが老害です。
このような高齢者が一人でも身近にいると、その周囲はいつ怒鳴られることかとヒヤヒヤしてしまいますよね。
横柄な態度で人を見下している
高齢者というのは、それだけ人生経験を積み重ねてきた人のことを指します。
こういった豊富な人生経験がプラスに働く人なら良いのですが、中にはただ年齢が上だというだけで周囲を見下したような態度を取る人がいます。
これこそがまさに老害だと言えるでしょう。
このタイプの高齢者はとにかく周囲に対して横柄な態度で、人を小馬鹿にしたり貶したりといったことを繰り返します。
いくら周りから疎まれようが本人は年齢が上の分だけ自分が一番偉いと思っているのですから、決してその態度を改めようとはしません。
おまけに身近にいる人たちに対してだけではなく、見知らぬ他人に対しても同じような態度を取ることもよくあります。
例えばお店の店員さんやご近所さんなど、誰に対しても偉そうに上から目線で接するのが老害の特徴の一つなのです。
自分の間違いを素直に認めない
老害の特徴の一つに、自分の間違いや過ちを決して認めないというものがあります。
百パーセント自分が間違えているといった場合でも、あれこれと理由をつけたり言い訳をしたりして素直に謝罪をしないのです。
こういった素直に謝ることをしない人は高齢者に限らずどの世代にもいるものですが、高齢者はただ意地っ張りな性格だから謝らないのではなく、視野が狭くなっていたり脳機能が衰えていたりすることもその理由になっているのです。
ですのでまったく間違いを認めないからと言って高齢者本人だけを責めるのも酷というものですが、やはり身近にいる人からしたら間違っても謝ってくれないというのは腹立たしいものです。
このような高齢者は周りが間違いを正そうと責めれば責めるほど頑なになってしまい、頑として謝罪をしようとしないことがよくあります。
「自分がルール」だと思っている
老害の特徴としてまずあげられるのが、社会のルールやマナーを守ろうとしないということでしょう。
たとえば、コンビニのレジなどで、その店の並び方を守らず、人が並んでいるのを無視して、空いたレジに行く老人が少なくありません。
当然、店員や他の客はルールを守るよう注意ますが、聞く耳を持たず、「そんなルールを勝手に決めても、それは店側の都合にすぎず、自分が守る必要はない」と主張します。
「そんなルール、法律で決まっているのか? 法律や条令で決められているわけではない勝手な決まりなど、守る義務は自分にはない。空いているレジがあれば、そこを利用するのが、客にとって当然の権利だ」というような強弁をふるうこともめずらしくありません。
そこにあるのは、「自分がルール」という意識です。
人生経験の長い自分の考えるルールこそが正しいという自信があるため、ほかのルールに従おうという気にならないわけです。
自分の老いや衰えを認めない
最近日本では、高齢者ドライバーによる事故が多発して、ニュースになっています。
老いを自覚して、自ら免許証を返納する高齢者も少なくありません。
しかし、ある調査によると、高齢になればなるほど「安全運転に自信がある」と答える人の割合が増えるというデータもあります。
つまり、年齢が上がるほど、自分の衰えを認めようとしなくなるわけです。
老害の特徴、高齢者の困った問題がここにあると考えていいでしょう。
「自分はちゃんとできている」という根拠のない自信があるため、たとえ人から「免許証を返納したら?」と勧められても、それに従おうとしないのです。
老いを自覚せず、体力や能力の衰えを認めず、「自分は若い。だからこれまでの生活ややり方を変える必要はない」と判断します。
その結果、人に迷惑をかけたり、人を傷つけたりしてしまうのです。
高齢者による交通事故は、老害の典型例と言っていいでしょう。
自分の人生観や意見を人に押し付けようとする
人の意見に耳を傾けないというのが、老害の特徴の一つです。
頭が固くなっているため、自分の考えに固執しますし、また、先ほど触れたように「根拠のない自信」があるため、自分の人生観や考え方が正しいと信じて疑いません。
そのため、人に対して、「こうすべきだ」「こうしなければならない」と、自分の価値観を押し付けようとするのです。
また、「昔はよかった。今は間違っている」という判断基準を持っているため、新しい考え方や、昔は存在しなかったような人生観は「間違っている」と判断します。
「ライフスタイルの多様化」などは決して認めようとせず、「人間は結婚して子供をもうけて一人前」というように、一つの生き方だけが正しいと主張し、人にもその生き方をさせようとするのです。
「時代の変化」を認めず、いつまでも古い人生観にしがみついてしまうのが、老害の一つの特徴と言うことになるでしょう。
自慢話や説教話が多く、ヒマつぶしの長話をする
「身近にいる困った老人の特徴は?」と聞かれて、多くの人が思い浮かべるのが、「話が長く、くどい」ということではないでしょうか。
老人は往々にして、話が長くなる傾向があります。
ただし、現役で多趣味、ボランティアなどにも参加するような「忙しい老人」は例外です。
多くの老人は、ヒマだから話が長くなるのです。
老人の長い話に付き合わされる人は、つまり、その老人のヒマつぶしのために利用されていると考えていいでしょう。
その話がおもしろかったり、勉強になるものであれば、それも無駄な時間とは言えないでしょう。
けれど、実際には、そういうヒマつぶしのための老人の長話は、「自慢話」か「説教話」です。
自分の人生がいかにすばらしかったかを自慢し、今でもこんなに元気で若いということを自慢し、「最近の若い連中は」と説教するのが、困った老人の話の特徴なのです。
老害への対処法
高齢者のペースに巻き込まれない
高齢者は自己中心的な人が多く、常に自分のペースで行動しています。
周りの事など考えずに行動するので、度々迷惑を被る事があります。
自分の価値観が全てと思っているため、他の人の話に耳を傾ける事すらしません。
平気で自分の価値観を押し付けるので、真面目に聞いていては疲れてしまいます。
古い時代の事を押し付けてしまう傾向にもあります。
そんな高齢者のペースに巻き込まれない様にする事が、老害から身を守る対処法とも言えるでしょう。
一旦高齢者のペースに巻き込まれてしまうと、古い価値観を押し付けられるだけではなく、上手く利用されてしまうので注意が必要です。
適当に高齢者の話しに合わせていると、周囲から同じ考えの持ち主と煙たがられてしまう可能性もあります。
高齢者のペースに乗らないのが一番の対処法です。
必要以上に関わらない
当たり前の事ですが、高齢者と関わらないのが最も有効な対策です。
高齢者が何か言っていても、話しかけられても、必要以上に関わらない事です。
急に怒り出したり、時には杖を武器にしたりと、キレる高齢者もいます
身を守るためにも、余り逆らわずにその場を離れる事をお勧めします。
特にスマホなどを触っていたり音楽を聴いている若者を、なぜか目の敵にしています。
感情を抑えられずに、思った事を大声で叫ぶ傾向にもあります。
何も悪い事をしていないのに、叱られてしまう事態になってしまいます。
その様な時も真剣に相手にせず、老害と諦めてその場を去る方が賢明です。
理解に苦しむ事を、嫌味の様にぶつぶつと呟く高齢者もいます。
その様な高齢者をいちいち相手にしていたら、気分が悪くなってしまうので、関わらないようにする事が先決です。
高齢者の話を真に受けない
高齢者は時として、自分の都合の良いように話をすり替えてしまいます。
被害者妄想が強いため、虐められたとか邪見にされていると、嘘をつく場合があります。
実際にはそのような事実は無いにしても、言われた家族などはたまったものではありません。
全てが作り話ではないものの、高齢者の話しはオーバーであると思っていた方が良いでしょう。
加齢と共に子供化してきた高齢者は、何と言っても自分が可愛いくて仕方がありません。
また、子供のように駄々をこねたりして周りを困らせたりします。
そんな高齢者の話しは信憑性がなく、その場限りで自分に優位に働くように話しています。
よって、高齢者の話を真に受けていたら、大変な事態になり兼ねません。
信じて振り回されるのは言うまでもありません。
高齢者の話しは半分と思う事が良いでしょう。
同情は決してしない事が大切
高齢者はどんな時も優先されると思っています。
そんな考えが、図々しい態度に出てしまう原因です。
電車やバスでは、当たり前のように席を譲ってもらえると思っています。
わざとらしく「あ~疲れた」と言って、若者の前に立つ事もありますね。
また「若い者は立っててもいいんだ」と直接的に言う場合もあったり、自分勝手な態度をとってしまいます。
並ばずに横入りも平気でしてしまうのが高齢者です。
誰も注意をしないだろうと、甘えた考えを持っているからです。
公共の場でのマナーを一切無視した傍若無人な振舞いをしています。
自己中心的な考えが、このような行動に表れています。
高齢者だから譲ろうとか、同情をしない事が老害にあわない対処法とも言えます。
同情してしまうと高齢者はつけこんで、どんどん非道理な行為を続けてしまう事になり兼ねません。
老害は変わらない
いかがでしょうか。
あなたの周りにもこのような特徴を持った老害がいるかもしれませんね。
あなたが年齢を重ねたときにこのような老害にならないように注意するのは当然ですが、付き合い方はある程度慣れるしか無いかもしれません。
なぜなら、老害な人たちは頑固で、なかなか変化しない人たちなので、その性格や特徴は改善されることはありません。
それを無理に改善しようと頑張るのではなく、受け入れてあなたがストレスを感じないように対応するのがベストな付き合い方だといえるでしょう。
最初は難しいかもしれませんが、一度相手の特徴を掴んでしまえば意外と簡単に対処することができますし、接する機会も少なくすることも可能ですよ。