結婚のタイミングと言うのは意外に難しいものです。
「いつかは結婚したい」と思っていても、実際のところどんなタイミングで踏み出して良いか分からないことも少なくないでしょう。
恋愛や同棲までであれば割と簡単に踏み切れても、結婚となると二人だけの問題でなくなる部分があったり、自分たちで家庭を築いていける自信が必要だったり。
個人的なことでありながら、親や周りの環境や、社会的な価値観等、いろいろなものに左右されてしまうのが結婚です。
では、結婚に踏み切るタイミングというのは一体いつなのでしょうか?
そこで、今回は結婚のタイミングについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしながら最後までご覧ください。
結婚のタイミング
結婚適齢期の年齢がタイミング
「結婚適齢期」という言葉があるように、一般的に結婚に踏み切る決意を一番強く後押しするのは年齢です。
大学を卒業して就職した場合、20代後半くらいから30代に入った頃、周りからもある程度「一人前」と見なされ、そろそろ親から「孫の顔が見たい」等とプレッシャーが出てくる頃でもあります。
特に女性の場合出産年齢に上限があるため、結婚して子どもを産むとなればこのくらいの年齢までには…と先が見えてくるものです。
彼女の「結婚したい」という気持ちに背中を押される男性も多いかもしれません。
また、本人同士の年齢だけでなく、親や祖父母の年齢によって結婚を考えることもあるでしょう。
親が元気なうちに孫を抱かせたい、祖父母に花嫁(花婿)姿を見せたい等といった理由が現実的に結婚を考える一歩になることも多いでしょう。
お金や転職などの経済的な安定
二人で家庭を築くにあたって、心配なのは収入のことではないでしょうか。
結婚したいと思っても、特に男性は自分が家族を養えるだけの経済力があるか、その判断が結婚に踏み出すかどうかの重要な要素となります。
今は非正規労働者の割合が多いことが晩婚化の要因の一つでもありますが、二人とも働く共働き家庭が増えているとはいえ、女性は子どもが生まれれば仕事を辞めざるを得なくなるケースもあります。
なので、男性側が家計を支えられる自信が無い場合、結婚に踏み切れないことも多いでしょう。
つまり、ある程度仕事が落ち着き、経済的な安定を感じられるようになった時が、結婚のタイミングと言えます。
周りで結婚する人が増えた時
実は「結婚したい」と思う気持ちを一番煽るのがこれです。
例え「まだ結婚は早いかな」と思っていたとしても、友達の結婚式に出て幸せそうな姿を見たり、良く遊んでいる友達が一人、また一人と結婚していったり、そういう周りの状況に影響を受け、自分も結婚を考えるようになる人は多いのです。
女性は周りの友達が結婚ラッシュを迎えると「取り残されている」という焦りを感じます。
男性はどちらかと言うと「まだ先のこと」とぼんやりしていた結婚というものが、現実的なものとして意識されるきっかけになることが多いようです。
結婚ラッシュだけでなく、その後に続く出産ラッシュもまた結婚への意識を高めるもの。
学生時代のようなノリを引きずっていた仲間の「親の顔」を見ることで、自分のこれからを考えるようになるのでしょう。
いつまでも結婚を言い出さない彼氏であれば、その友人関係の中で結婚ラッシュが来るのを待つのも一つの手かもしれません。
子どもができた時
「できちゃった結婚」から「授かり婚」に言葉が変わったように、子どもをきっかけに結婚に踏み切ることは珍しいことでは無くなっています。
「いつかは結婚したいけれど、タイミングが決められない」という二人の場合、「子どもができたら」と天に任せるのもやり方の一つです。
もしかすると親世代や親戚にはまだ「結婚前に子どもができるなんて…」と考える人もいるかもしれませんが、その点さえクリアできるのであれば、一番結婚に踏み切るきっかけにしやすいことは間違いありません。
海外では結婚しなくても同じように子育てができるよう制度的に保障されている国もありますが、日本ではまだまだ結婚が前提として作られている部分が多いため、「子どもができたら結婚」はスムーズな流れと言えるでしょう。
また、「いつかは結婚して子どもが欲しい」と思っていても、結婚のタイミングを見つけられないまま年齢を重ねてしまうと、いざ結婚をしてから不妊に悩むことになってしまう場合もあります。
そういう意味でも、お互い結婚を考えていながら、タイミングが掴めないような場合には、子どもを一つのきっかけにするというのも良いのではないでしょうか。
結婚のタイミングが合わないと別れることが多い
いかがでしょうか。
年齢、経済的な安定、周りの環境等、結婚に踏み切るタイミングはいろいろあります。
また、結婚願望の有無や子どもが欲しいかどうか等、個人の生き方や価値観によっても左右されるものです。
焦って結婚したり、相手の結婚したい気持ちに引きずられて決めたりしても、結局後からうまくいかなくなってしまうことは多々あります。
今は昔のように家制度が厳しい訳でもないので、親の許可も絶対的なものではなく、また、最初から子どもを持たない選択をする夫婦も増えているため、年齢的な制約も緩くなっています。
ここまで「結婚のタイミング」について考えてきましたが、本当は「結婚したい」と思った時がまさしく二人の「結婚のタイミング」。
年齢や家族との関係等によってなんとなく結婚するより、本当に二人が「結婚したい」と思えるまで待つのが一番なのかもしれません。
ただし、難しいのはこの場合二人のタイミングが合うかは分からないという点。
お互いのタイミングが合わないと、それが決定的な別れの原因になってしまうことも。
結婚を考える相手がいるのであれば、タイミングを逃して大切な人を失わないためにも、お互いの考えるタイミングを日頃からすり合わせておくことが必要なのではないでしょうか。